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インフレ局面で投資するなら「債券よりもビットコイン」資産家レイ・ダリオ氏

世界最大級のヘッジファンド「Bridgewater Associates(ブリッジウォーター・アソシエイツ)」の創業者であるRay Dalio(レイ・ダリオ)氏は、仮想通貨メディア「Coindesk」が2021年5月24日に開催したカンファレンスのインタビュー動画の中でビットコイン(BTC)を保有していることを明かしました。同氏は『インフレ局面おいては、個人的に債券よりもビットコインを保有することを好む』と語っています。

レイ・ダリオ氏「ビットコインの保有」を公言

世界最大級のヘッジファンド「Bridgewater Associates(ブリッジウォーター・アソシエイツ)」の創業者であるRay Dalio(レイ・ダリオ)氏は、仮想通貨メディア「Coindesk」が2021年5月24日に開催したカンファレンス「Consensus」で公開したインタビュー動画の中でビットコイン(BTC)を保有していることを明かしました(動画収録日は2021年5月6日)。

レイ・ダリオ氏はインタビューの中で『インフレ局面おいては、個人的に債券よりもビットコインを保有することを好む』と発言しており、購入時期や保有量については明かしていないものの『ビットコインを幾らか保有している』と語っています。

『ヘッジファンド界の帝王』とも呼ばれるレイ・ダリオ氏は2021年3月時点で170億ドル(約1.85兆円)の純資産を保有する著名投資家であるため、今回の発言には世界的に注目が集まっています。

レイ・ダリオ氏は元々「価格変動の激しさ・商取引での使いづらさ・各国政府によるBTC禁止への懸念」などといった複数のことを理由にビットコインに懐疑的な見方を示していたものの、昨年末頃からは徐々にBTCに興味を示しはじめ「価値の保存手段としての機能性・改ざん耐性・過去にハッキングされていないこと・運用基盤として代替的に機能していること」などを評価していました。

同氏は今回のインタビューの中で『米ドルは1971年の水準まで価値が下がる危機に瀕しており、中国は”世界の準備通貨”となっている米ドルの立場を脅かしている』と述べており、『このような環境下では金(ゴールド)のような特性を持つビットコインが”価値の保存手段”としてさらに魅力的に見える』として、インフレ局面でビットコインの需要が高まる可能性があることを語っています。

BTC最大のリスクは「ビットコイン自身の成功」

しかしながらレイ・ダリオ氏は「政府による取り締まりが行われる可能性がある」という懸念が残っていることも語っており、『ビットコインが金融システムにもたらす影響を恐れた政府が、ビットコイン保有者を取り締まる可能性がある』と説明しています。

このように語るダリオ氏は『ビットコイン最大のリスクは”ビットコイン自身の成功”だ』と述べており、ビットコインが成功して需要・価値が高まることになれば、既存の金融システムに与える影響も大きくなるため、政府による規制・取り締まりのリスクが高まる可能性があるということも指摘しています。

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2021年5月25日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格

ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は先日24日に350万円付近まで下落したものの、その後は徐々に回復してきており、2021年5月25日時点では「1BTC=4,160,989円」で取引されています。

2021年2月24日〜2021年5月25日 BTCのチャート(引用:coingecko.com)