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ソラミツ:ラオス中央銀行と「中央銀行デジタル通貨(CBDC)の検討」を開始


ソラミツ株式会社は2021年10月4日に、ラオス中央銀行と中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行に関する検討を開始したことを発表しました。ソラミツはカンボジアのCBDCである「バコン」の開発・運用にも携わっているため、同社の技術や経験はラオスのCBDC研究にも役立つと期待されています。

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ラオス中央銀行と「CBDCの発行可能性」などを調査

ソラミツ株式会社は2021年10月4日に、ラオス中央銀行と中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行に関する検討を開始したことを発表しました。

ラオス中央銀行は中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行可能性に関する具体的な調査・研究を行うことを目的として、開発途上国への国際協力を行う独立行政法人である「国際協力機構(JICA)」と覚書を締結したとのことで、ソラミツは日本の政府の外郭団体で日本の総合的な政府開発援助(ODA)の実施機関として、国際協力機構の民間連携事業の採択を受けたと報告されています。

ソラミツは以前から同社が開発に携わったオープンソースの分散型台帳技術「Hyperledger Iroha(ハイパーレジャーいろは)」の技術を活用してCBDC発行プロジェクトに携わっており、2020年10月にはカンボジア国立銀行と協力して同国のCBDCである「バコン」の実運用を開始しています。

カンボジアでは大口の銀行間取引である「ホールセール決済」と国民や企業が日々の送金や支払いに活用する「リテール決済」でバコンが導入されており、ホールセール決済の利用者数は2021年8月時点で国民の3分の1に当たる590万人に増加、農村部など銀行口座を持たない国民の間でも既に20万人以上がオンラインでCBDC口座を開設するなどの成果を上げているため、ラオスでもこのような実績を踏まえて調査を行なっていく予定だと報告されています。

具体的には「CBDCの多国的な展開としての適用可能性、金融包摂への貢献の可能性、銀行や資金移動業者の金融制度やその役割」などに関しての調査を行なっていく予定だとされており、ラオス中央銀行は2019年に「Law of Payment System」を策定・施工して金融インフラの強靭化・効率化を進めるなどブロックチェーンの利活用にも関心が高いため、ソラミツが有する技術や経験がラオス中央銀行の期待に応えることができると期待されています。

ラオス中央銀行は現時点で「CBDCの調査」を行う段階であるため、ソラミツの技術を用いてCBDCが発行されると決定された訳ではありませんが、ラオスでCBDCの発行が決断された場合にはソラミツの技術がラオスでも活用される可能性があるため、今後動きには注目が集まっています。

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