SQUARE ENIX(スクウェア・エニックス)は2022年3月期第2四半期決算説明会の資料の中で「ブロックチェーンゲーム業界への本格参入」を検討していることを明らかにしました。同社はNFT関連の取り組みについても『今後は実証実験フェーズは終了して、本格的な事業化フェーズに移行する』と説明しています。
こちらから読む:Coincheck NFT、Meebits取扱い開始「暗号資産」関連ニュース
NFT・ブロックチェーンゲーム業界に本格参入
SQUARE ENIX(スクウェア・エニックス)は2022年3月期第2四半期決算説明会の資料の中で「NFT・ブロックチェーンゲーム業界への本格参入」を検討していることを明らかにしました。
説明資料の中では、中期事業戦略における「新規領域への挑戦」という項目でブロックチェーンゲームやNFTに関する内容が記されており、同社がすでにNFTデジタルカードシリーズである「資産性ミリオンアーサー」をリリースしていることや、ブロックチェーンゲーム業界への本格参入を検討していることなどが説明されています。
NFT活用は「本格的な事業化フェーズ」に移行
スクエニは『NFTをスクエニが有する事業資産に組み合わせるとどのようなシナジーが生まれるのか』を検証するための実証実験として”資産性ミリオンアーサー”をリリースしたとのことで、2021年10月14日に販売された第一弾カードは既に完売していると報告されています。
資産性ミリオンアーサーの第一弾は、LINE独自のブロックチェーンである「LINE Blockchain」を用いて発行されていましたが、今後はLINEの仮想通貨関連事業を手掛けている「LVC株式会社」のNFTマーケットにも対応予定であるとのことで、『NFTと当社資産の高い親和性は認識できたため、実証実験フェーズは終了して、今後は本格的な事業化フェーズに移行する』と説明されています。
トークンエコノミーを前提としたBCゲームに注力
ブロックチェーンゲームに関しては「ゲームの遊ばれ方」や「テクノロジーの進化」など『デジタルエンターテインメントを取り巻く環境が変化している』と指摘されており、ゲームの楽しみ方に「交流する・創る・集める」などの新しい要素が加わってきていることや、代用通貨を利用した新しい経済圏”トークンエコノミー“が普及・拡大してきてることが説明されています。
また、資料の中では『ゲームそのものも中央集権型から分散型へのさらなる広がりをみせている』とも指摘されており、今後の取り組みについて『従来から取り組んできたコンテンツクリエーションに加えて、分散型コンテンツとしてのトークンエコノミーを前提とした”ブロックチェーンゲーム”に今後注力していく』との説明が行われています。
SQUARE ENIXは「ファイナルファンタジー(Final Fantasy)」や「ドラゴンクエスト(DRAGON QUEST)」などといった世界的に人気のゲームシリーズも展開しているため、将来的にはこれらの知的財産を活用したNFTやブロックチェーンゲームがリリースされる可能性があると期待されます。
同社は2020年にNFTやブロックチェーンを活用したメタバース(仮想空間)プラットフォームを展開している「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」などにも出資しているため、今後の本格的な事業展開には注目が集まります。