米国の大手資産運用会社「Grayscale(グレースケール)」が、スマートコントラクトプラットフォーム関連のトークンで構成された『Smart Contract Platform Ex-Ethereum Fund(GSCPxE)』の投資配分を変更し、カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)への割り当てを『34.54%』に増加させたことが明らかになりました。カルダノは今月末に大型アップグレード「Vasil」も控えており、ADA価格にも上昇傾向が見られ始めています。
こちらから読む:ビットバンク、国内初 “MATIC”取扱いへ「暗号資産」関連ニュース
Cardano(ADA)への割り当てを「34.54%」に増加
Grayscale(グレースケール)が、スマートコントラクトプラットフォーム関連のトークンで構成された『Smart Contract Platform Ex-Ethereum Fund(GSCPxE)』の投資配分を変更し、カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)への割り当てを『34.54%』に増加させたことが明らかになりました。
Smart Contract Platform Ex-Ethereum Fund(GSCPxE)は、新興スマートコントラクトプラットフォームのネイティブトークンにのみ投資を行う大型ファンドであり、具体的には以下のような暗号資産で構成されています。
・カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)
・ソラナ(Solana/SOL)
・ポルカドット(Polkadot/DOT)
・ポリゴン(Polygon/MATIC)
・ステラルーメン(Stellar Lumens/XLM)
・アルゴランド(Algorand/ALGO)
・コスモス(Cosmos/ATOM)
・アバランチ(Avalanche/AVAX)
「Crypto Capital Venture」の創設者であるDan Gambardello氏は2022年6月7日のツイートで『GrayscaleはSmart Contract Platform Ex-Ethereum Fundにおけるカルダノへの割り当てを32.33%に増やした』と報告していましたが、Grayscaleの公式サイトでは日本時間2022年6月9日時点で34.54%がカルダノに割り当てられていると報告されています。
このファンドの中には「SOL・DOT・MATIC・XLM・ALGO・ATOM・AVAX」などといった世界的に注目されている人気銘柄が多数含まれていますが、記事執筆時点でADAへの割り当てはこの中でも最も大きい比率となっているため、コミュニティでは『Grayscaleがカルダノへの配分を増やしている事実は非常に重要なことである』と話題となっています。
月末には大型アップグレード「Vasil」も予定
カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)は日本時間2022年6月30日に大型アップグレード「Vasil」を控えており、先日8日にはCardanoブロックチェーンの開発を担当している「IOHK」から『Vasilハードフォークに向けた最終的なテストプロセスに移行したこと』なども報告されています。
この大型アップグレードでは、Cardanoブロックチェーンのネットワーク処理性能向上・dApp開発者向けのPlutusスマートコントラクト言語改善・ノード間でのブロック伝送時の遅延削減などが期待されており、これによってより高速でスケーラブルなネットワークが実現すると報告されています。
カルダノのブロックチェーンネットワーク上には既に1,000以上のプロジェクトが構築されていることが報告されていますが、今回のアップグレードによって今後はさらに多くのプロジェクトを迎えることが可能になり、Cardanoブロックチェーン上での取引も増加していくと期待されています。
カルダノのメインネットにスマートコントラクト機能をもたらす大型アップグレード「Alonzo(アロンゾ)」が昨年9月に実施された際には、アップグレード実施前にADA価格が大幅に上昇していましたが、現在もADA価格の上昇傾向は強まってきており、2022年8月9日時点では「1ADA=86.22円」まで回復しています。