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保有するBTC・ETHを「全て売却」カナダ上場企業Cypherpunk Holdings


ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)などの暗号資産に投資していることでも知られるカナダの上場企業「Cypherpunk Holdings(サイファーパンク・ホールディングス)」は2022年6月28日に、同社が保有していたBTCとETHを全て売却したことを発表しました。

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Cypherpunk Holdings「214BTC・205ETH」を売却

Cypherpunk Holdings(サイファーパンク・ホールディングス)は2022年6月28日に、同社が保有していたビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を全て売却したことを発表しました。

Cypherpunk Holdingsはプライバシーを強化・保護する通貨・技術・企業・プロトコルに投資することを目的として設立されたカナダの上場企業であり、過去にはモネロ(Monero/XMR)などの暗号資産にも投資を行っていました。

数年前から暗号資産に投資していた同社は以前から「ビットコインの買い増し」などを定期的に報告していましたが、今回の発表では『保有していた全てのBTC・ETHを売却した』ということが報告されています。

売却されたBTC・ETH数量は「214.7203 BTC」と「205.8209 ETH」とされており、BTC売却では608万6,283カナダドル(約6.4億円)、ETH売却では293,000カナダドル(約3,100万円)、合計6,378,787カナダドル(約6億7,500万円)の収益を得たと報告されています。

なお、今回の売却によって同社が保有するBTC・ETHは”ゼロ”になったとのことで、現在はステーブルコインを含めて1,876万カナダドル(約19億8,000万円)相当の現金を保有していると説明されています。

「今は傍観するのが最も賢明なアプローチ」と判断

「Cypherpunk Holdings」の社長兼CEOであるJeff Gao氏は『ボラティリティと流動性不足の連鎖が終結するまで、傍観することが最も賢明なアプローチであると信じている』と述べており、同社のCIOであるMoe Adham氏は公式発表の中で次のようにコメントしています。

仮想通貨市場は依然として強いリスクオフの環境にあり、仮想通貨業界全体で資産価格がさらに大きく引き下げられるリスクが残っています。当社は全ての株主の利益のために、資産を現金に変換しました。この変換は、特定のプロジェクトの大幅な資本増強後に利用可能になると思われる投資機会を活用するために、当社の事業を準備するものです。

大量の暗号資産を保有している企業はこの数年間で急速に増えたため、仮想通貨業界ではそのような企業の資産売却を警戒する声も上がっていますが、ビットコインを最も多く保有している「MicroStrategy」のマイケル・セイラーCEOは、今月14日のツイートで『BTCの価格変動が大きいことは予め想定してあり、逆境の中でも長期保有し続けることができるようバランスシートを構成している』と説明して、今後もBTCを保有し続けていく意思を語っています。

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