大手暗号資産取引所「FTX」が、独自ステーブルコインの開発を検討していることがWebメディア「The Big Whale」の報道で明らかになりました。FTXのCEOであるSam Bankman-Fried氏は、独自ステーブルコインに関する発表が遠くない将来に行われる可能性があることも語ってます。
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パートナー企業と協力して独自ステーブルコイン発行か
FTXのCEOであるSam Bankman-Fried(サム・バンクマン=フリード)氏は、Webメディア「The Big Whale」のインタビューに応じた際に、FTXが独自ステーブルコインの開発を検討していることを明らかにしました。
米ドル価格に連動するステーブルコインは既に多数発行されており、大手暗号資産取引所「BINANCE」も2019年に独自の米ドル連動ステーブルコインである「BUSD」の発行を開始、今年9月には「USDC・USDP・TUSDの取引所残高と新規入金を1対1の割合でBUSDに自動変換する仕組みを導入し、USDC・USDP・TUSD関連サービスを停止・終了すること」も発表しています。
FTXはすでに独自のステーブルコインを発行するノウハウを持っているものの、ステーブルコインに関しては「協力して開発を行うパートナーを見つけた方が良い」と考えているとのことで、この話題についてはそう遠くない将来に何らかの発表が行われるかもしれないと説明しています。
また、今回のインタビューでは「FTXのRobinhood買収計画」についても質問が行われましたが、Sam Bankman-Fried氏は『企業が成長するには企業の買収・社内での成長という2つの方法があるが、最も重要なのは”どんな方法であれ、ユーザーを惹きつけて成長し続けること”である』と述べた上で『Robinhoodのような企業を買収することもできるが、それは今考えていることではない』とコメントしています。
最近では大手暗号資産取引所でも取扱うステーブルコインの種類を縮小する動きが広がってきており、先日はBINANCEに続いて「Huobi Global」も、独自ステーブルコインHUSDを上場廃止にして、HUSD資産を”USDT”に変換することを発表しています。
FTXの独自ステーブルコイン計画の詳細は現時点で明らかにされていないものの、Sam Bankman-Fried氏は今回のインタビューで独自ステーブルコインに関する情報が近い将来に発表される可能性があることも語っているため、今後の続報などには注目が集まっています。