Twitter(ツイッター)の前CEOであるジャック・ドーシー氏と、新CEOであるイーロン・マスク氏は2022年11月19日に「Twitterの匿名性を下げるべきだ」という意見に対するそれぞれの考えを語りました。また、BTC強気派として知られるマイケル・セイラー氏は『問題は匿名性ではなく”悪意のある行為があった場合に意味のある結果が得られないこと”だ』として独自の考えを語っています。
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Twitterの匿名性は下げるべきか?
Twitter(ツイッター)の匿名アカウントについては以前から様々な議論が交わされていますが、Twitterの前CEOであるジャック・ドーシー氏と新CEOであるイーロン・マスク氏は2022年11月19日のツイートで「Twitterの匿名性を下げるべきだ」という意見に対するそれぞれの考えを語っています。
カナダ人の臨床心理学者であるジョーダン・ピーターソン氏は19日のツイートで『匿名の荒らし魔が認証ユーザーと一緒に投稿できる環境を認めるべきでない』とコメントし、Twitterの匿名性を下げるべきとの考えを示しました。
この投稿に対しては『完全に同意する。このプラットフォームに匿名性はあまり必要ない』とのコメントも寄せられていましたが、Twitterの前CEOであるジャック・ドージー氏はこのコメントに対して『それは大きな間違いだ』とコメントしています。
ジャック・ドージー氏のコメントは記事執筆時点で28,000件のいいねを獲得しているものの、Twitterの新CEOに就任したイーロン・マスク氏はジャック・ドージー氏のコメントに対して『偽名を認めるのは私が考えることができる最も悪い解決策だ』とコメントしています。
ジョーダン・ピーターソン氏が投稿したコメントは記事執筆時点で12,000件ほどのいいねを獲得しており、イーロン・マスク氏のコメントに対するいいねは14,000件程度となっていますが、多くの人は「匿名性を下げるのは間違っている」というジャック・ドーシー氏の意見に賛成しており、『匿名性を無くすとTwitterは死んでしまう』『匿名性は表現の自由に欠かせない』『調査活動などに置いても匿名性は重要だ』など様々な意見が出ています。
マイケル・セイラー氏「問題は匿名性ではない」とコメント
また、ビットコイン(BTC)を大量に保有していることでも知られる「MicroStrategy」のマイケル・セイラー会長は、一連のツイートに対して『問題は匿名性ではなく”悪意のある行為があった場合に意味のある結果が得られないこと”だ』とコメント、『Twitterが認証済みアカウントに保証金の提出を義務付け、悪意のあるボット・スパム行為が発覚した場合にその資金を没収する仕組みを導入すれば、プライバシーを尊重した市民的で丁寧な議論を行うことが可能になる』と語っています。
Twitterは仮想通貨コミュニティでも広く利用される重要な場となっており、現在は匿名の仮想通貨関連アカウントも非常に多く存在しているため、「Twitterの匿名性」に関する今後の動向には世界的に注目が集まっています。
なお、イーロン・マスク氏は今回の各コメントの元となったツイートの中で『新しいTwitterポリシーは”言論の自由”だが、リーチの自由ではない』と語っています。