ハッカーが盗んだETHをHTXに返還
暗号資産取引所HTX(旧:Huobi)のアドバイザーであるジャスティン・サン氏は2023年10月8日に、先月HTXで発生したハッキングで盗まれた全てのイーサリアム(ETH)がハッカーから返還されたことを明らかにしました。
HTX(旧:Huobi)では9月24日にハッキングで5,000 ETH(約12億円相当)が盗まれる事件が発生しており、ジャスティン・サン氏は犯人に対して資産の返還を求めていました。
同氏はこの時に「もしも盗んだ資金を返還してくれた場合には、盗まれた金額の5%に相当する約40万ドルをホワイトハット報酬として提供し、HTXのセキュリティ・ホワイトハット・アドバイザーとして雇用する」と提案しています。
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HTXは「250 ETH」を報酬として提供
ジャスティン・サン氏によると、その後ハッカーは約束通り全てのETHを返還したとのことで、HTX側もハッカーに対して「250 ETH」を報酬として支払ったと説明されています。
ハッカーが約束通り全ての資金を完全に返却したことを確認し、ハッカーに対して250 ETHのホワイトハットボーナスを支払いました。ハッカーは正しい選択をしてくれました。ご協力いただいた業界の皆様に感謝します!
なお、今回のハッキング事件に関しては、事件発生後の報告で「関連する問題は全て解決されていて、ユーザーの資産も全て安全である」との説明がなされています。
仮想通貨業界では何年も前から定期的に「暗号資産取引所などのハッキング事件」が発生しており、最近では暗号資産取引所「CoinEx」や分散型クロスチェーンプロトコルの「Mixin Network」でもハッキング被害が発生しています。
また、自己管理型ウォレットで仮想通貨を管理している場合でも何らかの理由で暗号資産を盗まれる可能性があり、盗まれた資産が返還されるケースも非常に稀であるため、暗号資産を保有している方はハードウェアウォレットを使用するなど、普段から十分な対策を行なっておくことが重要です。
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