ジャスティン・サン氏がハッカーに最終通告
暗号資産取引所Poloniex(ポロニエックス)で今月10日にハッキング被害が発生した件で、Poloniexを所有するジャスティン・サン氏が2023年11月18日にハッカーに対して最終通告を行ったことが明らかになりました。
今回のハッキングでは1億ドル(約150億円)相当以上の仮想通貨が盗み出されたと報告されており、ジャスティン・サン氏は10日の投稿で犯人に対して『7日以内に盗んだETH・TRX・BTCを返却すれば、その資産の5%を報奨金として提供する』と提案していました。
しかしその後も犯人から資金が返却されることはなかったようで、18日にはハッカーに対するオンチェーンメッセージで再度通告が行われています。
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犯人の身元を特定、米露中の警察も関与
ジャスティン・サン氏はこのメッセージの中で『我々は既にあなたの身元を特定している』と述べており、中国・アメリカ・ロシアの警察が事件に関与していることも説明しています。
また「盗まれた全ての資金も追跡対象としてマークされているため、盗んだ仮想通貨を使用することはできず、取引相手も凍結されることになる」とも説明されています。
このように警告したジャスティン・サン氏は『2023年11月25日までに盗んだ仮想通貨を返却すれば、1,000万ドル(約15億円)のホワイトハット報酬を提供する』と述べた上で『期日までに返却されなかった場合には、複数カ国の警察が動くことになる』と警告しています。
我々は既にあなたの身元情報を特定しており、中国・アメリカ・ロシアの警察も関与しています。盗まれた全ての資金は追跡対象としてマークされているため、使用することはできず、金融取引の相手も凍結されます。
2023年11月25日までに返却すれば、1,000万ドルのホワイトハット報酬を提供します。それまでに返却されなかった場合には、複数の国の警察が行動を起こすことになります。
ポロニエックスの入出金は今週再開予定
Poloniex(ポロニエックス)は2023年11月17日に『入出金サービスは来週中に再開される予定』との発表を行っています。
入出金サービスは同社チームのセキュリティチェックを経て再開される予定で、サービス再開後には全ユーザーの入金アドレスが更新されるとも説明されています。
? Poloniexの入出金サービスは、当社チームによる徹底的なセキュリティチェックを経て、来週中に再開される予定です。
?️セキュリティを強化するために、包括的なウォレットのアップデートを実施しました。サービス再開後、全ユーザーの入金アドレスが更新されます。