iOS・Android対応「KEKKAI Mobile」リリース
Web3関連サービスの安全性を事前に確認できるプラグインなどを提供している「KEKKAI」は2024年1月23日に、iOS & Androidスマホで利用可能なWeb3セキュリティブラウザアプリ「KEKKAI Mobile」をリリースしました。
「KEKKAI Mobile」は、無料で利用できるWeb3ユーザー向けのWeb3セキュリティブラウザアプリであり、個人ユーザーをハッキングや暗号資産の流出被害から守ることを目的として開発されています。
アプリを起動すると、スマホ内にインストールしている既存の外部ウォレットを「KEKKAI Mobile」と連携させる形でブラウザを利用することが可能で、メタマスクを含めた様々なウォレットで利用することができるようになっています。
このアプリを利用する場合には、トランザクションの実行時や署名時にその内容を詳細にシミュレーション・分析して、取引内容やリスクに関する通知が表示されるため、詐欺や問題のある取引を事前に察知して、被害を避けることができます。
KEKKAIポイントを獲得できる機能も実装
KEKKAI Mobileには、様々なアクションでKEKKAIポイントを獲得できる「ポイント機能」も実装されており、獲得したポイントはアイテムに交換したり、保有分に応じた得点を定期的に受け取ったりすることもできるようになっています。
KEKKAIポイントとは「EVO SBTのレベル上げ」や「特別な特典との交換」に使用できるKEKKA独自のポイントで、獲得ポイント数はアプリ内で簡単に確認することができます。
「KEKKAI EVO SBT」は、アプリダウンロード後に簡単な初期設定作業を行うことで獲得できる譲渡不可能なNFTで、KEKKAIポイントの獲得数に応じてレベルが変化する仕様となっています。
ポイントは以下のような複数の行動で獲得することが可能で、行動に応じて獲得できるポイント数も変化する仕組みになっています(2024年1月23日時点の情報に基づく)。
ポイント獲得方法 | 獲得ポイント数 |
友達を招待 | +10 ポイント |
安全なトランザクションを実行する | +3 ポイント |
危険なトランザクションをリジェクトする | +5 ポイント |
バグやフィードバックを共有する | +15 ポイント |
新サービス「KEKKAI Audit」も提供
今回の発表では「KEKKAI Audit」と呼ばれる新サービスも発表されています。
KEKKAI Auditは、ブロックチェーン上に構築された分散型アプリケーション(Dapps)や、スマートコントラクトにハッキングリスクなどの脆弱性がないかを、デプロイする前にKEKKAIがレビューし、脆弱性チェックの結果やセキュリティスコアをまとめたレポートを作成するサービスです。
プランによっては、悪意のある攻撃者が実行するような方法に基づいて実践的にホワイトハットハッカーがシステムに侵入しようとする「侵入テスト(ペネトレーションテスト)」をプランに組み込むことも可能で、KEKKAIチームに在籍するホワイトハッカーのリソースを活用し、より実践に即したセキュリティ検証を行うことができるとのことです。
総額2.3億円の資金調達も実施
KEKKAIは今回、シードラウンドで複数の投資家から総額約2億3,000万円の資金調達を実施したことも発表しています。
具体的には、SBI・Animoca・Gumi・MZ Cryptosが共同運用する「Decimaファンド」、グローバルにWeb3プロジェクトへ投資を行う「Bixin Ventures」や「Sora Ventures」、「Plug and Play」を引受先とする14の投資家から総額約2.3億円の資金調達を完了したと報告されています。
今回の資金調達は「同社サービスのさらなる充実」や「事業拡大に向けた新メンバーの雇用機会創出」のためのものであり、今後は現在展開しているサービスとWeb3の特徴である分散性を組み合わせたセキュアなエコシステムの構築のため、「セキュリティレイヤー」の研究開発に向けて動いていくと説明されています。
なお、今回調達された資金は主に以下の用途で使用される予定だと報告されています。
- コンシューマー向けセキュリティプロダクトのアップデート
- 市場のセキュリティリテラシー向上を目指したマーケティング施策の実施
- Auditなど事業者向けセキュリティサービスの事業拡大
- マーケター・ToBセールス・HR・エンジニア・Web3リサーチャー等の採用強化
こちらの記事もあわせてどうぞ
(KEKKAI発表)