韓国大手メッセージアプリ「カカオ」の子会社である「Ground X」は、仮想通貨プラットフォームの資金調達を行うために、来月にプライベートプレースメント(*1)を行うことを提案しています。このプラットフォームはICO規制の対応不足に関する懸念があることからメッセージアプリとは別になるとのことです。
(*1)プライベートプレースメント:会社関係者からの増資・社債の募集
Ground Xは、東京を拠点とするブロックチェーンイニシアチブであり、韓国外での成功を支援しています。同社はブロックチェーン技術との統合が可能なインターネットまたはモバイルサービスを持つ企業を目指しているとのことで、CEOであるJason Han(ジェイソン・ハン)氏は「カスタマーサービス会社との資本提携とビジネス提携を検討している」と述べています。
2018年3月に設立されたGround Xは、今年9月までにテスト版を用意し、年末までに製品をリリースすることを目指しています。
Han氏は「既存の製品や分散型アプリケーション(DApp)はあまりユーザーフレンドリーではないため、より実用的な製品を展開したい」と語っています。
「現在のブロックチェーン最大の問題は、一般的な人が使用できる単一のサービスがないことです。私たちのサービスはより実用的になるでしょう。私たちは、仮想通貨の言語を学んでいない人々でも使うことができるサービスの構築を目指しています。」
今年の3月にGround Xの設立を発表したカカオは、この新たな子会社について次のように説明していました。
「ブロックチェーンに特化した新たに設立された子会社Ground Xは、アジアにおける技術的リーダーシップを目指してこの技術を探求する」
「Ground Xは、そのためにブロックチェーンプラットフォームを公開し、研究開発と投資を活用してさらなる成長を図り、カカオの既存サービスと組み合わせて新しいブロックチェーンベースのサービスを提供する方法を模索する」
カカオとブロックチェーンに関する話題では、このほかにも独自の仮想通貨の発行なども噂されており、以前からニュースにもなっています。
また先月末にはLINE(ライン)が仮想通貨取引所BITBOXを発表し、トークンエコノミーへの取り組みなども明らかにしています。
メッセージアプリを開発する企業は、続々とブロックチェーンや仮想通貨の技術を活用し始めています。これから発表される新しいサービスを楽しみに待ちましょう。