金・銀・ビットコインを含むすべての資産が大暴落?ロバート・キヨサキ氏の警告

by BITTIMES

「世界恐慌の警告」と「資産形成のアドバイス」

人気の著書『金持ち父さん貧乏父さん』を執筆したことで知られるロバート・キヨサキ氏は2024年10月13日に、大規模な市場崩壊で金・銀・ビットコイン(BTC)を含むすべての資産が大暴落する可能性があると警告しました。

ロバート・キヨサキ氏は金・銀・ビットコインを非常に強く支持していることで知られており、これらの資産を購入することを強く推奨していましたが、今回の投稿ではこれらを含むすべての資産が暴落する可能性があるとの警告が発せられています。

この警告は2024年10月12日の投稿を補足説明する形で発せられたもので、一連の投稿では以下のような意見や予想が語られています(以下の内容はキヨサキ氏が投稿した内容を日本語で要約したものです)。

12日の投稿内容:金価格高騰と株式市場の大暴落

金(ゴールド)の価格が過去最高値を更新しており、2000年以降に金に投資した人たちは大きな利益を得ているが、残念ながら金の価格上昇は一般的に「投資家が悲観的になっていること」を示している。これは多くの投資家が株式市場から撤退して、防御的資産に移行しているため。

そのため、金の価格上昇は必ずしも良い兆候ではない。キヨサキ氏は「株式市場の大暴落が近い」と予想している。これは長年にわたって株価が高騰しているためである。

もしも株式市場が崩壊すると、投資していない人や貧困層が苦しむことになる。その一方で、賢い富裕層の人々は最高値で売却し、現金の山を抱えた状態で暴落後に安値で資産を買い占める準備を進めている。

これまでに投資をしてこなかった場合は、賢い投資家から学んで「安い資産を見極めて慎重に投資し始めること」をやるべき。そうすることによって数年後に再び強気相場が到来した際に、賢く裕福な投資家の1人になることができる。

13日の投稿内容:市場崩壊は資産構築のチャンス

12日の投稿内容については「わかりにくい」との意見が多かったため、13日の投稿では超シンプルに内容をまとめたものを投稿。

2008年には世界的な金融危機が発生したため、FRB(連邦準備制度理事会)と財務省は世界恐慌を食い止めるために数兆ドル規模のドルを発行し始めた。これは「金持ちの友人たちを救済して、一般市民を見捨てたこと」を意味する。

大量のドル(キヨサキ氏は"偽物のドル"と表現)が発行されたことによって、金融危機はバブルへと変わり、すべての市場が上昇し始めた。12日の投稿で言いたかったのは、この「すべてのバブル」が「すべてのクラッシュ」に変わるということ。

より簡単に言えば「金・銀・ビットコインを含むすべてが崩壊する」ということになる。この崩壊はほとんどの人にとって悪いもので、2008年に避けられたかもしれない世界恐慌が再び訪れる可能性がある。

前回の投稿は、この世界恐慌に備えるよう励ますためのもので「偽物のバブルに甘んじて、怠けたり安心したりしないように」と伝えたかった。賢い投資家たちは過剰評価された資産を売却して現金化しており、ウォーレン・バフェット氏はApple株すら売却して現金を積み上げている。

「前回のバブルに乗り遅れたこと」や「今お金がないこと」は何もしないことの言い訳にはならない。なので、前回の投稿をもう一度読んで資産を築くための準備をすべき。

世界恐慌で市場が崩壊した後には次のバブルに向けた準備している人たちが裕福になれるため、キヨサキ氏は自身のフォロワーたちに「その準備をしている人の1人になってほしい」と思っている。

例えば、ビットコイン価格は5,000ドル(約75万円)まで下がるかもしれないが、その後には10万ドル〜25万ドル(約1,500万円〜3,700万円)、それ以上まで上がるかもしれない。

もちろん、キヨサキ氏自身も暴落後にビットコインや他の資産を安値で買い漁ろうと考えている。前回の投稿で言いたかったことは「富を築くための最高の時が再び訪れる」ということだ。

キヨサキ氏はドルコスト平均法で蓄積

ロバート・キヨサキ氏は今回の投稿で、金・銀・ビットコインを含むあらゆる資産の大暴落を警告していますが、そのような暴落は株や資産を安値で購入できるチャンスであるため、今のうちにしっかりと知識をつけて準備を行うべきだと説明しています。

ビットコインや仮想通貨の価格予想では「近日中の価格上昇」を予想する意見が多数語られていますが、米大統領選挙の結果次第では暴落する可能性があるとの意見も出ているため、引き続き警戒は必要であると考えられます。

過度な金額を投資している場合は予期せぬ暴落で資産を失う可能性がありますが、余裕のある配分で投資している場合は予期せぬ暴落が発生した場合でも、安価で買い増しを行うことができるため、投資を行う際には定期的に資産配分の見直しを行うことが重要です。

なお、ロバート・キヨサキ氏は昨年10月に自身の投資戦略について「私は長期的に欲しい資産をドルコスト平均法で蓄積している一般的な投資家だ」とも語っています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=149.28円)

>>その他の価格予想はこちら

執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Freepikのライセンス許諾により使用

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