WLD報酬も貰える仮想通貨対応VISAカード「World Card」発行へ｜Tinderとの連携報告も

人間のための仮想通貨対応VISAカード

ワールドコイン（Worldcoin/WLD）やWorld IDを展開している仮想通貨プロジェクトの「World」は2025年5月1日に、"人間である"と承認された人のみに発行される仮想通貨対応VISAカード「World Card（ワールドカード）」をリリースする計画を発表しました。

World（旧：Worldcoin）は、人間のみに対して付与されるデジタルIDである「World ID」や、World ID保有者に対して毎月付与される仮想通貨「Worldcoin」を展開しているWeb3プロジェクトであり、ChatGPTなどで知られるOpenAIの共同創設者サム・アルトマン氏らが共同設立した仮想通貨プロジェクトとしても知られています。

近年ではAI（人工知能）の発展によって"オンライン上で人間とボットを区別すること"の重要性が増してきていますが、Worldは「Orb」と呼ばれる虹彩認証装置で人間であると証明できた人のみに「World ID」を発行し、World ID保有者に「毎月のWLD報酬」や「World Chain上での優遇」など様々なメリットを提供する取り組みを行っています。

仮想通貨WLDがもらえる報酬プログラムも

今回発表された「World Card」は、認証済みのWorld ID保有者向けに提供される"人間のための仮想通貨対応VISAカード"であり、2025年後半にリリースする予定だと報告されています。

World Cardは、World IDや各種暗号資産を管理できる多機能ウォレットアプリ「World App」に直接接続される仕組みで、World Cardを利用すればオンラインと実店舗を含む世界中のVISA加盟店で暗号資産を使用できるようになります。

利用者はウォレットで保管している仮想通貨で支払いを行うことができますが、店舗側は支払われた仮想通貨を法定通貨に自動変換して受け取ることができるため、「利用者はスムーズな仮想通貨決済が可能、店舗側は価格変動リスクを気にせず仮想通貨決済を受け入れられる」というメリットがあります。

また、World Cardは「AI時代に最適化された世界初の人間用カード」とも説明されていて、World Cardを使用する個人は自分のAIサブスクやサービスで報酬を獲得でき、獲得した報酬はカードに紐づけられたウォレットに直接WLDで支払われるとも説明されています。

World Cardは2025年後半に米国で利用可能になる予定ですが、その後は他の国でも利用できるようにする方針だと報告されているため、将来的には日本のWorld ID保有者もカードを取得できるようになると期待されます。

パーソナルファイナンス🤝認証済み人間限定の特典

World Cardでは、認証済みの人間であればWorld Appから直接支払いができ、特典も受けられます。オンラインでも、実店舗でも、Visaが使える場所ならどこでもご利用いただけます。

日本ではTinder連携による先行プログラム

Worldは2025年5月1日に、人気のマッチングアプリ「Tinder」の親会社である「Match Group」と提携し、日本市場で先行パイロットプログラムを開始することも発表しています。

Tinderとの連携では、年齢確認のためのシンプルで安全なソリューションとして「World ID」が試用されるため、Tinder利用者は"相手が実在する人間かどうか"を簡単に確認できるようになり、より信頼性の高いマッチングが可能になると期待されています。

AIやロボットが急速に進化する現代社会では「AIと人間を区別する手段」が特に重要になってきているため、World IDのようなソリューションは今後も重要性を増していくことになると予想されます。

World Appでは、World IDやWorld Chainを活用したミニアプリも続々とリリースされているため、ワールドコインに関するさらなる続報などにも注目です。

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source：World公式発表
執筆・翻訳：BITTIMES 編集部
サムネイル：Shutterstockのライセンス許諾により使用