BTCを無料でもらえるビットコイン・フォーセット「21million.com」稼働に向けて準備中
チャーリー・シュレム氏が稼働に向けて準備中
ビットコイン(BTC)を無料でもらえるBitcoin Faucet(ビットコイン・フォーセット)のサービスを復活させるウェブサイト「21million.com」の立ち上げに向けた準備が進められていることが明らかになりました。
Faucet(フォーセット)とは日本語で"蛇口"を意味する言葉であり、仮想通貨業界では簡単なタスクをクリアすると無料で仮想通貨がもらえる「仮想通貨フォーセット」と呼ばれる種類のサービスが多数展開されています。
仮想通貨フォーセットは、仮想通貨が誕生した初期の頃から多数提供されていたもので、BTCだけでなくLTC・DOGE・DASHなど様々な仮想通貨を獲得できるサービスがリリースされていましたが、仮想通貨の価格高騰や手数料高騰など様々な要因によって報酬は減少し、現在はサイト自体が閉鎖されている事例も多数存在しています。
「21million.com」の立ち上げに向けた準備を進めているのは、初期のビットコイン開発者でありながら「Bitcoin Foundation」の創設者でもあるチャーリー・シュレム氏であり、2025年5月5日に「21million.comでビットコイン・フォーセットを再開できるよう作業中」と報告されています。
Working on getting the bitcoin faucet going again at https://t.co/mHkgSR6H41
— Charlie Shrem (@CharlieShrem) May 4, 2025
「21million.com」でビットコインフォーセットを再開できるよう作業中
21million.comとは?
21million.comは、ビットコイン(BTC)を無料で獲得できるビットコイン・フォーセットのサービスを提供するウェブサイトであり、サイト訪問者は「CAPTCHA」を解いて、受信用のビットコインウォレットアドレスを入力することで少額のBTCを獲得できる仕組みになっています。
このウェブサイトは、ビットコイン初期開発の重要人物としても知られるソフトウェア開発者のギャヴィン・アンドレセン氏が2010年に制作した元祖ビットコイン・フォーセットを模倣したデザインとなっており、記事執筆時点では稼働前段階のウェブサイトが公開されています。
サイト自体は「CAPTCHAの入力欄」と「受信用ウォレットアドレスの入力欄」が設置されたシンプルなもので、CAPTCHAを解いて受信用アドレスを入力し「Get Some」をクリックするとビットコインがもらえると説明されています。
ただし、21million.comは現時点で準備中の段階であるため、2025年5月8日時点のBTC残高はゼロで、CAPTCHAとアドレスの入力欄も機能しない状態となっています。
21million.comのスクリーンショット画像(画像:21million.com)
ビットコインのさらなる普及に期待
元祖ビットコイン・フォーセットが提供されていた時代のビットコイン価格は1円未満だったため、この時のフォーセットでは1人のユーザーに対して「5 BTC」が無料配布されていましたが、記事執筆時点の価格で換算するとこの報酬は約7,000万円に相当します。
仮想通貨を無料で獲得できるフォーセットのサービスは、より多くの人を仮想通貨の世界に導く重要なきっかけになっていたため、ビットコイン・フォーセットが再稼働すれば、今後もさらに多くの人々がビットコインや仮想通貨の世界に参加するきっかけになると期待されています。
実際に「21million.com」が再稼働しても獲得できるBTCの数量は少額になると予想されますが、15年前に無料で獲得できたBTCの価値が約7,000万円にまで膨らんでいることを踏まえると夢が膨らむため、今後の続報などにも注目です。
なお、現在稼働している他の仮想通貨フォーセットの中には"詐欺的なサービス"が存在する可能性もあるため、実際にフォーセットを利用する場合は各自しっかりと調査して安全性が確認されているサービスのみを利用することが重要です。
※価格は執筆時点でのレート換算(1 BTC=14,097,008円)
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source:21million.com
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:AIによる生成画像