PSY「ドージコインをソラナ上で利用可能に」世界初のトラストレスブリッジを発表

PSY、ドージコインをソラナ上で利用可能にする世界初のトラストレスブリッジを発表(PSY unveils world's first trustless bridge for Dogecoin on Solana)
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ドージコインがソラナチェーン上で利用可能に

2025年5月23日、ブロックチェーン企業Psy(旧QED Protocol)社は、ドージコイン(DOGE)ソラナ(SOL)のブロックチェーンを結ぶ世界初のトラストレスブリッジを発表しました。

この新たなブリッジにより、時価総額約360億ドル(約5.2兆円)を誇る世界最大のミームコインであるドージコインを、ソラナの高速ブロックチェーン上で直接利用できるようになります。

公式発表によると、DOGE保有者はソラナ上のDeFi(分散型金融)NFTゲームなどの分散型アプリ(dApps)を利用可能となり、ソラナ開発者にとってもドージコインの幅広いユーザーコミュニティを活用する新たな機会が生まれるとされています。

同ブリッジはPsy社の新技術とクロスチェーンプロトコル「Wormhole(ワームホール)」を活用して実現しており、従来のような仲介業者を必要とせず、ドージコインとソラナの両ブロックチェーンが互いの取引を直接検証し合う仕組みで、高い安全性を実現しています。

本日、ドージコインとソラナをつなぐ、初のプルーフ・オブ・ワークによってセキュリティを確保したブリッジの提供を発表します。

これにより、仮想通貨業界でも有数の大規模コミュニティであるドージコインがソナラのエコシステムに参加可能となり、ユーティリティとプルーフ・オブ・ワークの融合という私たちの使命の実現に向けて大きく前進します。

「ソラナ×ドージコイン」次世代ブリッジ技術

ハッキングリスクを抑える新技術

Psy社による今回のブリッジは、マルチシグ署名者やカストディアン(管理者)に依存する従来型ブリッジとは異なり、ドージコインの合意メカニズム「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」をソラナ上で直接検証する方式を採用しています。

この「トラストレス(信頼不要)」技術により、過去に総額28億ドル(約4,020億円)以上の被害を出したブリッジハッキングのリスクを大幅に軽減できるとしています。

Psy社のCEOであるカーター・フェルドマン氏は次のように述べ、最先端のセキュリティ技術とユーザー需要、確立された開発者基盤を組み合わせることの意義を強調しました。

ドージコインコミュニティにより良いサービスを提供する方法を模索してきました。

今回のブリッジにより、さらに実用的な価値を届けられるようになります。

また、ソラナ財団代表のリリィ・リウ氏も「今回の発表は、仮想通貨(暗号資産)業界で象徴的な存在であるドージコインのコミュニティをソラナエコシステムに迎え入れる大きな一歩になる」と述べています。

ブリッジの仕組み

技術的な仕組みとしては、ドージコインブロックのヘッダー(見出し)情報をソラナチェーン上に記録し、これを検証することで、ドージコイン上の取引内容を第三者を介さず安全に検証できる設計になっています。

ユーザーがDOGEをブリッジに預け入れるとソラナ側で同等量の代替トークンが発行され、逆にソラナ上で代替トークンを破棄すると、Wormhole経由でドージコインネットワーク上の元のDOGEが返還される仕組みです。

DOGE拡張に向けたPsyの挑戦

Psy社は以前よりドージコインの技術拡張に注力しており、2024年にはドージコイン向けにゼロ知識証明技術を用いたロールアップ拡張(新オペコード「OP_CHECKGROTH16VERIFY」提案)を発表しています。

また今月19日には、ソラナでチェーンリンク(LINK)のクロスチェーンプロトコル「CCIP」がメインネット稼働を開始し、ソラナがイーサリアム(ETH)シバリウム(Shibarium)など50以上のブロックチェーンと直接接続できるようになりました。

一方、ドージコイン側ではイーサリアム上でDOGEを扱う「wDOGEブリッジ」や、独自チェーンのDogechainといったクロスチェーン解決策がありましたが、安全性や中央集権性の課題が指摘されていました。

こうした状況で登場したPsy社のトラストレスブリッジは、第三者への信頼を必要としない革新的なソリューションとして、仮想通貨業界で注目を集めています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=143.84円)

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Source:Psy公式X投稿
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:AIによる生成画像

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BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

2016年から仮想通貨に関するニュース記事の執筆を開始し、現在に至るまで様々なWeb3関連の記事を執筆。
これまでにビットコイン、イーサリアム、DeFi、NFTなど、数百本以上の記事を執筆し、国内外の仮想通貨ニュースの動向を追い続けている。

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