ドージコイン財団、Dogecoin(DOGE)準備金を立ち上げへ|実用化を加速

by BITTIMES

DOGE準備金プロジェクト始動

ドージコイン(DOGE)財団の企業部門である「House of Doge(ハウス・オブ・ドージ)」は2025年3月24日に、公式ドージコイン準備金を立ち上げることを発表しました。

House of Dogeは、ドージコイン財団の商業部門として新設された企業体で、仮想通貨(暗号資産)である「DOGE」を分散型の決済通貨として日常生活に浸透させることを使命としています。

House of Dogeの公式発表によれば、この準備金は従来の価値保全型の準備金とは異なり、世界中の加盟店でドージコイン決済を円滑化するための流動性プールとして機能します。

ブロックチェーン上の取引承認に伴う待ち時間(レイテンシー)を解消し、加盟店がドージコインで即座に代金を受け取れるよう支援する仕組みであることが報告されています。

なお、この準備金の設立に際し、House of Dogeは1,000万DOGE(約183万ドル/約2.8億円相当)を市場価格で取得したことも明らかにしています。

House of Dogeの取締役候補であるマイケル・ギャロロ氏は次のように述べています。

戦略的な準備金を確保することで、House of Dogeは流動性、安定性、信頼性を備えた決済エコシステムの基盤を築いています。

準備金を維持することで、取引処理の時間差を埋め、実際の利用シーンに適した形でDogecoinを活用できるようになり、日常の買い物にも非常に便利な決済手段となるのです。

同社は、ドージコインのネットワーク特性として取引手数料の安さやインフレ型(無上限)の通貨供給モデルによる高い流動性維持などを挙げ、これらが日常決済に適していると説明しています。

ドージコイン普及への新戦略

3月17日、ドージコイン財団がHouse of Dogeとの5年間の独占パートナー契約を結び、同社を公式商業パートナーに指名しました。この契約により、財団は基盤技術の開発に専念できる体制を整えています。

House of Dogeは中央集権に頼らない効率的な決済手段としてドージコインを世界に浸透させることを目指しています。ドージコインは当初からコミュニティ主導で発展してきた通貨であり、今回の取り組みもDOGEを主流商取引の場に押し上げる狙いがあるものと見られています。

一方、仮想通貨が日常の支払い手段として定着するには、ブロックチェーンの処理速度による決済遅延の課題を解決していく必要があります。今回の準備金設立と大口DOGE購入には、ドージコインで迅速かつ安定した決済が可能であることを示す概念実証(PoC)の意味合いも含まれています。

最近では、米投資企業グレースケールがドージコインの現物ETFを申請するなど、金融業界でもドージコインの正統性を高める動きが出てきています。

ドージコインの実用化が加速

House of Dogeは公式準備金の創設を皮切りに、今後もドージコイン実需拡大に向けた施策を展開していく予定としています。今後数ヶ月以内には最初の戦略的パートナーシップを発表し、高速決済通貨としてのドージコインの有用性を実証する計画であることが報告されています。

さらに2025年5月開催のカーレース「インディ500」ではドージコインの柴犬ロゴがプロドライバーのデブリン・デフランチェスコ氏のヘルメットやマシンに掲出される予定で、仮想通貨プロジェクトが世界的スポーツイベントに登場することが注目されています。

今回の発表に対してはコミュニティからも期待の声が上がっており、著名な支持者であるマーク・キューバン氏は「ドージコインのコミュニティは支払い手段として最も強力だ」と評価、テスラCEOイーロン・マスク氏も「以前からそう言ってきた」と同調しています。

冗談から生まれたミームコイン・ドージコインが、今回の準備金創設と今後の提携拡大によって実社会でどこまで存在感を示せるか、今後の動向に注目と期待が集まっています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=150.61円)

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Souce:House of Doge公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:AIによる生成画像

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