Bybit、金・FX・株式CFDが取引可能なプラットフォーム「Bybit TradFi」を発表

Bybit、金・FX・株式CFDが取引可能なプラットフォーム「Bybit TradFi」を発表(Bybit launches 'Bybit TradFi' platform enabling trading of gold, FX, and stock CFDs)
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Bybitアプリで伝統金融取引が可能に

仮想通貨取引所Bybit(バイビット)は2025年6月16日、ユーザーがアプリ内で直接金(ゴールド)や外国為替(FX)、株式の差金決済取引(CFD)、世界の株価指数、コモディティを取引できる新たなTradFiプラットフォーム「Bybit TradFi」を発表しました。

Bybitはこれにより、主要な仮想通貨取引所として初めて、単一のアプリで伝統金融市場へのアクセスを実現したことになります。

公式発表によると、新プラットフォーム「Bybit TradFi」は、MT5(MetaTrader 5)などの追加ソフトウェアを必要とせず、仮想通貨(暗号資産)と伝統金融資産を同一ウォレット内で取引可能としています。

また、金や原油といった商品、ドル円などの外国為替通貨ペア、S&P500やNASDAQといった株価指数、さらには主要企業の個別株まで幅広い資産クラスが取り揃えられており、ユーザーはUSDTを証拠金としてBybitのプラットフォーム上で直接取引できるとしています。

今回のプラットフォームは、昨年提供を開始した「ゴールド&FXサービス」を拡充したものであり、4月17日には1日の取引高が240億ドル(約3.5兆円)と過去最高を記録するなど、高い需要が確認されていました。

BybitはTradFiプラットフォームの導入によって、仮想通貨市場だけでなく世界の主要金融市場へのアクセスも容易になり、ユーザーはより多様な市場環境下での取引機会を得られるようになると強調しています。

BybitのTradFiが備える主要機能

今回発表されたBybitのTradFiプラットフォームには、ユーザーの利便性を高めるさまざまな特徴があります。

最大500倍のレバレッジ取引を提供

Bybit TradFiでは最大500倍のレバレッジ取引に対応しており、小さな証拠金で大きな市場ポジションを取ることが可能です。

さらに、スプレッドがほぼゼロに近く、取引手数料も低く設定されており(通常手数料は最小0.03%、決済時手数料無料)、高頻度取引や大口取引でもコストを抑えやすい仕組みが整えられています。

米株・FX・指数など100銘柄以上を提供

Bybit TradFiでは米国株を中心に株式CFD約78銘柄、外国為替の主要通貨ペア、貴金属、エネルギー資源など多岐にわたる金融商品を取り揃えています。

さらに、世界各国の株価指数を含む合計100銘柄以上の取引ペアが利用可能です。

Bybitは「仮想通貨から伝統金融まで網羅するオールインワンの取引プラットフォーム」を目指しており、証券会社やFXブローカーに匹敵する取引環境をアプリ上で提供するとしています。

アプリ内ウォレット資金で直接取引可能

ユーザーはBybitアカウント内の仮想通貨資金をそのまま証拠金として利用でき、追加の口座開設や法定通貨への換金手続きをせずに取引を開始できます。

Bybitはこの統合プラットフォームについて「仮想通貨市場と従来の金融市場間の障壁を取り払い、ユーザーに多様な資産クラスへの分散投資とリスク調整ツールを提供する」と説明しています。

仮想通貨と伝統金融間の相互アクセスを促進

仮想通貨を主に扱うトレーダーが伝統金融資産にも容易にアクセスできるようになるだけでなく、従来の投資家にとっても仮想通貨市場への参入ハードルが下がるため、双方の投資機会が広がると見られています。

Bybitの共同創設者兼CEOであるベン・チョウ(Ben Zhou)氏は公式発表の中で「投資家は常に新たな機会を求めており、新興(仮想通貨)市場と伝統市場の間の壁は人工的なものに過ぎない」と述べています。

同氏はさらに「Bybit TradFiはこうした壁を打ち破るという我々のコミットメントの表れです」と語り、ユーザーが経済状況に応じた戦略を展開できる環境の構築を強調しました。

TradFiの利用対象と制限事項

Bybit TradFiのサービス提供主体は、モーリシャス金融ライセンスを持つ提携企業「Infra Capital Limited」です。欧州経済領域(EEA)など、一部地域の居住者は利用対象外とされています。

ただし、利用には規約や地域制限があるため、対象地域のユーザーは公式サイトで詳細を確認する必要があります。

DeFi分野への展開も加速するBybit

BybitはTradFi分野への進出以外にも、分散型金融(DeFi)領域への積極的な取り組みを見せています。

ハイブリッド型DEX「Byreal」を発表

Bybitは2025年6月、ソラナ(SOL)ブロックチェーン上に構築した独自の分散型取引所「Byreal」を発表しました。

Byrealは、中央集権型取引所(CEX)の高い流動性と、分散型取引所(DEX)の透明性を兼ね備えた「ハイブリッド型DEX」と位置付けられています。

テストネット版は6月末に公開され、2025年第3四半期中にはメインネットの立ち上げが予定されています。

Bybitが推進する「CeDeFi」戦略

BybitはTradFiとDeFiを融合した「CeDeFi(セディファイ)」戦略にも注力しています。

中央集権型金融(CeFi)と分散型金融(DeFi)のそれぞれの利点を融合し、仮想通貨トレーダーに新たな価値を提供する狙いがあります。

TradFiプラットフォームの導入は、この戦略を推進する重要なステップとして注目されています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=145.10 円)

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Source:Bybit公式サイト
サムネイル:AIによる生成画像

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BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

2016年から仮想通貨に関するニュース記事の執筆を開始し、現在に至るまで様々なWeb3関連の記事を執筆。
これまでにビットコイン、イーサリアム、DeFi、NFTなど、数百本以上の記事を執筆し、国内外の仮想通貨ニュースの動向を追い続けている。

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