
BINANCE、決済大手「Worldpay」と提携|Apple Pay・Google Payで仮想通貨購入可能に
仮想通貨業界への新規参入を加速させる鍵
暗号資産取引所BINANCE(バイナンス)は2025年4月7日に、オンライン決済大手のWorldpay(ワールドペイ)と提携したことを発表しました。今回の提携によって、ユーザーは「Apple Pay」や「Google Pay」で仮想通貨を購入できるようになりました。
Worldpay(ワールドペイ)は、世界140か国以上にネットワークを有する世界的なオンライン決済会社であり、オンライン決済処理、POS(販売時点情報管理)システム、加盟店サービスなどさまざまなサービスを提供しています。
今回の提携は仮想通貨の購入手段を拡充するためのもので、これによってBINANCEのユーザーは「Apple Pay」や「Google Pay」に登録済みのクレジットカード/デビットカードを使用して、BINANCEのアプリやデスクトップでシームレスに仮想通貨を購入できるようになるとされています。
BINANCEは法定通貨で仮想通貨を購入できるようにするためのゲートウェイは従来の金融システムとWeb3を繋ぐ基盤であり、新しいユーザーを仮想通貨エコシステムに巻き込むために必要不可欠であると説明しています。
クレジットカードの普及率が低い地域でもスマートフォンの普及率は高い傾向にあるため、「Apple Pay」や「Google Pay」のサポートは仮想通貨業界への新規参入を加速させる鍵になると期待されています。
P2P・法定通貨サービスの拡大に注力
BINANCEは今回の発表で、同社が2024年にP2P・法定通貨サービスの拡大に注力してきたことも報告しています。
具体的には、2024年末までに125種類以上の法定通貨・1,000種類以上の支払い方法で仮想通貨にアクセスできるようにし、20カ国以上でサービスを展開してきたと報告されているほか、西アフリカと中央アフリカの9か国でモバイルマネー対応を行い、銀行サービスにアクセスできない地域の人々もデジタル経済に参加できるようにしたと説明されています。
また、世界的な成長をサポートするために個人・法人向けに18種類の新しい法定通貨チャネルも立ち上げて地域に根ざしたソリューションを提供、2024年は法定通貨&P2Pユーザーの60%以上がリピート利用していると報告されているため、使いやすさや信頼性・定着率の高さがうかがえます。
仮想通貨はこの数年間で非常に多くの人に知られる存在となりましたが、実際に仮想通貨を購入・管理するためにはある程度の知識と勉強が必要で、そのような複雑さは参入障壁の1つとなっているため、仮想通貨をより簡単に売買・管理できる仕組みが整えば、さらに多くのユーザーを巻き込むことができると期待されています。
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source:BINANCE発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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