OKB、史上最大級バーン発表で価格が2倍以上に高騰|OKXが供給半減とX Layer強化策を発表

OKB、史上最大級バーン発表で価格が2倍以上に高騰|OKXが供給半減とX Layer強化策を発表(OKB price more than doubles after record-breaking burn as OKX announces supply cut and X Layer upgrades)
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仮想通貨「OKB」バーン発表、過去最高値更新の要因に

2025年8月14日、仮想通貨取引所OKX(オーケーエックス)はネイティブトークン「OKB」の供給量を半減させる史上最大級のトークンバーン(焼却)計画を発表しました。

公式発表によると、同社はこれまで市場で買い戻した分や社内準備金として保有していた約6,525万OKBを一括で焼却し、供給量を恒久的に減少させる計画を打ち出しています。

この大規模な措置により、OKBの総供給量は大幅に縮小され、焼却完了後には発行上限が2,100万枚に固定される予定です。

OKB価格が前日比2倍以上に急騰

今回の焼却対象となるOKBの時価総額は約62億ドル(約9,200億円)に達し、仮想通貨取引所によるトークンバーンとして過去最大規模となります。

この供給削減計画が伝えられると市場は即座に反応し、OKB価格は発表前の約46ドル(約6,700円)から数時間で一時142ドル(約20,800円)まで上昇し、過去最高値を更新しました。

急騰後は利益確定の売りが出て、現在は96ドル付近まで下落しています。一時は取引高が通常時の130倍超に急増し、24時間取引量は約7億2,300万ドル(約1,050億円)に達しており、市場の関心の強さが示されました。

OKX、OKBの新規発行停止と史上最大規模バーン計画

実施予定のトークンバーンの詳細は、OKXの公式発表で明らかにされています。

一括バーンでOKB供給量を2,100万枚に固定

公式発表によると、OKXは2025年8月15日15時(日本時間)に65,256,712.097 OKBを一括焼却する計画です。

これまでOKXが市場で実施してきたOKBの定期買い戻し分や、社内準備金として保有していたトークンをすべて焼却するもので、単一イベントとしては異例の規模となっています。

焼却完了後は、OKBの総供給量を2,100万枚で固定し、新規発行「ミント」や任意焼却が行えないようスマートコントラクトを改修するとしています。

これによりOKBはビットコインと同じ発行上限2,100万というデフレ型モデルへ転換され、長期的なトークン価値の安定・向上が図られる見通しです。

OKXは「バーン完了後はOKBをブラックホールアドレスに送信することで自動バーンへ移行し、新たな発行は行わない」と説明し、今回の措置が恒久的な供給制限策である点を強調しています。

X Layer戦略とOKBトークノミクスモデル最適化

今回のバーンは、OKXが推進するブロックチェーン基盤「X Layer」のアップグレード戦略の一環とされています。

OKXは2023年にPolygon(ポリゴン)と提携し、zkEVM技術を用いた独自チェーン「X Layer」を立ち上げました。2025年8月にかけて、同基盤をDeFi(分散型金融)仮想通貨決済RWA(現実資産)の活用に特化した次世代基盤へ段階的にアップグレードする方針を示しました。

その一環として、ガストークンであるOKBのトークノミクス最適化を目的に、大規模焼却と発行上限の固定化を打ち出しています。

具体的には、独自チェーン「OKTChain」を廃止してX Layerへ一本化(OKT保有者にはOKBへの自動交換を実施)し、以後、X Layer上ではOKBのみがネイティブ通貨兼ガストークンとして機能します。

これに伴い、イーサリアム基盤で発行されていた従来型OKBは段階的に廃止され、OKXからイーサリアムへのOKB出金も停止される予定です。

OKBバーン発表が市場心理を刺激

発行体制の一本化と供給量の固定化により、X Layer上の需要拡大に備えると同時に希少性を高め、エコシステム価値の向上を狙う戦略とみられています。

実際には、発表直後の「供給ショック」が投資家心理を刺激し、OKBの買いを加速させたとの指摘があります。

また、専門家からは「今回のOKBバーンは取引所型トークン経済の転換点」と評価する声も出ており、他の取引所トークンやアルトコイン市場全体への波及効果にも注目が集まっています。

なお、バーン完了と同時にスマートコントラクトのアップグレードが実施され、OKBの新規発行と追加供給は事実上不可能となります。こうした供給制限の着実な実行により、OKBの長期的な希少性確保と価値安定への期待は一段と高まっています。

取引所トークンから多用途資産へ進化するOKB

今回の史上最大規模のバーンは、一時的な価格要因にとどまらず、OKXエコシステムの持続的成長を支える供給構造改革と位置付けられています。

発行上限の固定化と新規発行の廃止により、希少性の確保と需給バランスの改善が期待され、トークン価値の安定化に結び付く見通しです。

さらに、X Layer戦略と連動した実需の拡大が見込まれ、OKBは取引所トークンの枠を超える多用途型資産としての存在感を一段と強めていくとみられています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.64 円)

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Source:OKX公式発表
サムネイル:AIによる生成画像

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BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

2016年から仮想通貨に関するニュース記事の執筆を開始し、現在に至るまで様々なWeb3関連の記事を執筆。
これまでにビットコイン、イーサリアム、DeFi、NFTなど、数百本以上の記事を執筆し、国内外の仮想通貨ニュースの動向を追い続けている。

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