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ビットコインATMから現金を強奪!ネブラスカ州の飲食店に覆面強盗


仮想通貨ATMの設置台数はここ数年で急速に増加しています。アメリカ・ネブラスカ州リンカーンの警察は現在、ビットコインATMから現金が強奪された事件を調査しています。覆面を被って現地の飲食店に現れた泥棒は、店舗の窓ガラスを粉砕して今回の犯行に及びました。

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仮想通貨と犯罪行為

仮想通貨に関連する犯罪行為は未だに数多く報告されており、法整備なども整っていない暗号通貨を悪用するケースも世界中で確認されています。昨年末にビットコイン(BTC)をはじめとした数多くの仮想通貨の価格が高騰したことによって、投資家だけでなく、犯罪者たちも仮想通貨から得られる利益に期待しています。

Twitter(ツイッター)上で有名人になりすまして仮想通貨を騙し取る行為や、他人の携帯電話やパソコンに不正なソフトウェアをインストールさせてマイニング(採掘)を行うといった、仮想通貨そのものを盗み取る行為は現在でも頻繁に報告されているため、業界の関係者や仮想通貨の開発者たちはそれらの問題を解決するための方法を常に模索しています。

多くの関係者が犯罪防止のための努力を行なってきたことなどによって、このような犯罪行為は以前に比べると一般にもかなり認知されてきており、一部ではその数は減少傾向にあるとも報告されています。

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仮想通貨ではなくATMの中の現金を

ネブラスカ州の飲食店に現れた強盗犯は、仮想通貨を盗むのではなく、ビットコインATMに入金されていた現金そのものを強奪しました。ATM自体を直接襲撃して強盗を行うのであれば、ハッキングを行うための専門的な知識を有していなくても、高額なビットコインを両替するために用意された大量の現金を簡単に奪うことができます。

覆面を被っていたとされる犯人は、ネブラスカ州リンカーンにあるコーヒーショップに深夜3時30分ごろに訪れ、お店の窓ガラスを粉砕し、店内に設置されていたビットコインATMの現金を強奪しました。

今回狙われたATMは「Alpha BTC」製のビットコインATMであり、人口約28万人が住むリンカーンに初めて設置された仮想通貨ATMだと伝えられています。このマシンは2017年9月下旬から設置されていたとのことです。

盗まれた具体的な金額については明らかにされていませんが、BTCの購入や引き出しが可能なこのATMを利用する人々の大半は、ビットコインの購入をメインに利用していたと報じられています。

ビットコインATMの設置台数は年々急速に増加し続けており、2018年8月の時点では1日あたり平均して6台のビットコインATMが新たに設置されていると報告されています。

仮想通貨が誕生したことによって、銀行強盗や店頭から直接現金を盗むといった犯罪が減少したということも報告されていますが、物理的な犯罪行為への対処には未だに多くの問題が残されています。

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