ビットコイン採掘(マイニング)で個人が稼ぐ方法・スマホで可能?

by BITTIMES   

ビットコインの採掘(マイニング)は「最も安全に稼げる」ということで注目を集めています。ビットコインの採掘は、ビットコインが存在する限り報酬が得られるので、一度だけ機材の購入やツールの導入さえしてしまえば『長期的かつ安定的に稼げる投資』として、注目が集まっているんですね。

またマイニングは、よく「金の採掘」に例えられて表現されていますが、実際のところビットコインの場合はシステムで行われていますので、全く別のものとして考えてください。それでは今回のレポートでは、「ビットコインの採掘」について深く解説を行なっていきたいと思います。

ビットコインの採掘(マイニング)とは?

ビットコインはデータでやり取りをしています。例えば「Aさんが Bさんに1BTC送金しました」というやり取りをデータで管理しているわけです。このデータを管理するためには「専用の採掘マシン」を使ってデータを計算しなければなりません。専用のマシンでデータを書き込む作業と言ってもいいかもしれませんね。

この「データを書き込む作業」そのものが「ビットコインの採掘」です。さらに、この書き込まれたデータを管理するシステムそのものを「ブロックチェーン」と私たちは読んでいます。「ビットコイン最大の発明はブロックチェーンだ」という声もあるくらい、ビットコインにとってブロックチェーンは非常に重要な役割を持っています。そして、マイニングとブロックチェーンは、切っても切れない関係性を持っています。

ビットコインとブロックチェーン

ビットコインマイニング

http://chimera.labs.oreilly.comより引用

ブロックチェーンには、ビットコインが誕生して以来、すべての情報が正確に記録されています。「AさんがBさんに1BTC 送金しました」のような情報が一件一件ずっと記録されています。

ビットコインのブロックチェーンは「約10分で1ブロック」を作ります。このブロックを、チェーンのように繋げていくので、ブロックチェーンというわけですね。ちなみに「1つのブロックの中身」は「10分間で行われたすべてのビットコインの取引履歴」が詰まっています。つまり「1日で144個」のブロックが作られるわけですね。

マイニング報酬とマイナー

ビットコインマイニング

ブロックチェーンへの「データの書き込み」は、専用のマシンによって行われます。専用のマシンを持っている人が、世界中のビットコイン取引を自分が持っているマシンを使って、取引データをブロックチェーンへ書き込んでいるわけです。この専用マシンを使って取引データの書き込みを行う行為を「ビットコインの採掘・マイニング」と呼びます。そして、マイニングを行う人や企業を「マイナー」と呼びます。

先ほど、取引データ(1ブロック)は「10分で1個作られる」とお話しましたが、マイニングとは「ブロックを作る作業そのもの」と言っても良いですね。この時「ブロックを作った人」には「マイニング報酬」がビットコインで支払われます。マイニング報酬は、2017年時点で「12.5BTC」です。

最近のビットコイン価格が65万円前後なので、1個のブロックを作ると「812万円」前後の報酬があるわけです。10分おきに 812万円も稼げるチャンスがあるので、マイニングが注目されているわけです。現在1日で採掘されるビットコインの量は「1,800BTC」です。日本円にして「11億円」以上ですからすごいですよね。

さらには、その10分間の「取引手数料」も報酬として入ってきます。10分とはいえ「世界中で行われた取引の手数料」ですから、それだけで数十万円、数百万円レベルでしょう。当然、これだけ稼げるマイニング事業ですから、世界中にはマイナーが数多く存在します。

ちなみにマイナーのランキングはこちらで確認できます。
>>「マイナー世界ランキング

採掘量の半減期

ビットコインマイニング

ビットコインは現在12.5BTCずつ採掘されているとお話しましたが、この量は約4年ごとに半分になっていきます。マイニング報酬は2009年から 2012年までは「50BTC」でしたが、2012年から2016年の間は「25BTC」となり、2016年から2020年までは「12.5BTC」が続きます。

これはビットコインの価格が上がるので、それに反比例して採掘量を少なくすことで、市場価値をある程度コントロールしています。例えば、2011年のマイニング報酬は「50BTC」でしたが、当時のビットコイン価格は「1BTC=1,000円」ほどだったので、5万円ほどしか稼げていない計算になります。

現在は812万円ですから大きな差です。ただ、当時のビットコインを使わずに持っていたとしたらとてつもない金額にはなっていますが、

ブロックチェーンのセキュリティ

話をブロックチェーンに戻しますが、ブロックチェーン最大の特徴は「高いセキュリティ」です。ビットコインが誕生して以来、ブロックチェーンが改ざんされたことは「ただの一度もありません。」これがビットコイン最大の特徴で、大手銀行などでも顧客情報や預金情報などを改ざんされた記録は、意外と多く存在します。

しかし、ブロックチェーンは「参加者全員が情報を共有・管理する」ことで高いセキュリティを誇っています。そして「ブロックチェーンを維持する仕組み」そのものがマイニングの仕組みと深く関係しています。ここで重要なのは『ビットコインには中央管理者が存在していない』という部分です。

銀行などの場合は、顧客の資産データを管理しています。そして、資産データはその 1社銀行が管理しています。これを「中央管理」と呼んでいます。しかし、ビットコインには中央管理者は存在せず、世界中の専用マシンを持っている人(マイナー)が、ビットコインの取引履歴をお互いに管理し合い、お互いにミスがないかを確認しています。これを「非中央管理」と言います。だからこそ、ビットコインは改ざんが行われないのです。

例えば、マイナーAさんが『自分のビットコインを100BTC増やしてしまえ』と考え、データの書き換えを行なったとします。すると、他のマイナーBさんとCさんが『Aさんそれ間違っていますよ』と指摘します。ここで多数決が行われ「BさんとCさんのデータが正しい」と判断されます。

ビットコインは「皆が管理している」からこそ、改ざんができないのです。マイナーは全世界に数千〜数万人ほどいるでしょうから、全員でミスや改ざんがないかを見張っているとも言えます。もちろんブロックチェーンを改ざんする方法は存在します。それは「新しい取引情報と古い取引情報を、一気に全て書き換える」という方法です。

改ざんするためには「今までの全ての取引データ」も全て改ざんしなければならず、現在の技術力では不可能とされています。

例えば、AさんがBさんに、BさんがCさんに、CさんがDさんに「1BTC」を送金したとします。この時、Dさんが「100BTCもらったことにしよう」とデータの改ざんをしようとすると、Cさんから100BTCをもらったことにしなければならず、Cさんの情報を書き換えたとしても、今度はCさんがBさんから100BTCもらったことにして、さらにはBさんはAさんから…と全てのブロックチェーンの取引情報を書き換えなければなりません。「ビットコイン誕生以来の全ての取引情報」をです。

しかも、新しい取引情報もどんどん書き込まれていますから、これは現在の技術力では不可能だということです。「ブロックチェーンが改ざんできない」という意味がわかっていただけたでしょうか?

ビットコインのマイニングを個人でする方法【マシン編】

ビットコインマイニング

さて、一番気になる「ビットコインのマイニングを個人でする方法」です。現在、マイニングをする方法は2つあります。「専用のマイニングマシンを使う方法」と「クラウドマイニングに参加する」のどちらかです。

まずは専用のマイニングマシンを使う方法ですが、マシンを購入して設定すれば誰にでも始めることができます。実はマイニングマシンは、普通に「Amazon」でも購入することができます。

また、マイニングマシンで有名なのが「BITMAIN」ですね。BITMAINは、多くのマイナー企業にも機械を販売するほど巨大な企業ですし、自社でも「マイニングプール(マイニングを行う工場)」を管理しています。ちなみにBITMAIN社のマイニングプールは「Antpool(アントプール)」と呼ばれる世界一のマイナーです。先ほどのランキングで確認していただいたらわかります。
>>マイナー世界ランキング

世界中で採掘されるビットコインの20%は「Antpool」が採掘しています。なので、名実ともにあるBITMAINのマイニングマシンは人気があるわけですね。

ビットコインの採掘マシンはおいくら万円?

ここまで「マイニングは稼げる」というお話をしていますから『マイニングマシン欲しい!』となると思いますが、マイニングマシンは今かなり高騰しています。

例えば、BITMAIN社がリリースしているマイニングマシンの最新版は「Antminer S9(アントマイナー・エスナイン)」と言いますが、現在Amazonで1台90万円します。
>>Antminer S9(アントマイナー・エスナイン)Amazon

以前は20万円ほどだった記憶があるのですが、かなり値段が上がっていますね。ビットコインの価格の上昇に合わせて、マイニングマシンも高騰しているのでしょう。

マイニングはパソコンでも可能?

こうなると「専用マシンじゃなくてパソコンでできないのかな?」と考えると思います。実はできます。マイニングを行う専用のソフトをダウンロードすれば今日からでもできます。

最も有名なのは「Bitcoin Miner(ビットコインマイナー)」というダウンロードソフトです。このソフトは、Windows の公式ストアから無料でダウンロードできますので、信頼度の高いマイニングソフトとなっています。
>>Bitcoin MinerをWindowsストアから無料でダウンロードする

もちろん、専用マシンと比べて採掘量は少ないですが『とりあえずマイニングを始めてみたい』という方には非常にオススメです。

ビットコインのマイニングを個人でする方法【スマホ編】

ビットコインマイニング

続いて気になるのが「スマホでマイニングできないか?」ということですね。実は、スマホでもマイニングできます。今はパソコンユーザーよりも、スマホユーザーの方が多いですからビットコインとしても、スマホに対応したマイニングアプリなんかを開発した方が良いですもんね。

マイニングが可能なアプリは「MinerGate Mobile Miner(マイナーゲート・モバイル・マイナー)」をダウンロードして起動すれば3分後にはマイニングが始められます。
>>スマホでマイニングができる MinerGate Mobile Miner のダウンロードはこちら

ちなみに、アンドロイドのみです。

クラウドマイニング

『自分でマイニングするのはハードルが高い』という方は、クラウドマイニングをオススメいたします。

クラウドマイニングは、マイナー企業に投資してその企業がマイニングマシンを揃え、投資額に応じてマイニング報酬を分配する仕組みのことです。クラウドマイニングは、マイナー企業に投資するわけですから、投資する場合は「報酬プラン」や「企業の信頼度」を見る必要がありますね。

ちなみに大手のクラウドマイニング企業を、下記にまとめてみたので、ちょっとだけでものぞいてみてはいかがでしょうか?
Genesis-Mining(ジェネシス・マイニング)
HASHFLARE(ハッシュフレア)
bitcoin.com mining pool(ビットコインドットコム・マイニングプール)
Hashing 24(ハッシング24000)

ビットコイン採掘(マイニング)で個人が稼ぐ方法まとめ

以上でレポートは終了しますが、ビットコインのマイニングは、長期間、安定して、毎日ビットコインを手に入れることができるので、非常にオススメです。

今後、個人で行う人気の投資先の1つとしてマイニングは、人気が出てくるかもしれませんね。ちなみに現在日本でも「GMO」がマイニングプールを来年に立ち上げます。日本の大手企業も参入していることからも、今後マイニング市場はますます盛り上がっていくかもしれませんね。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

【速報】ビットコイン価格「ついに200万円突破」過去最高値更新も現実的に

【速報】ビットコイン価格「ついに200万円突破」過去最高値更新も現実的に

仮想通貨市場「回復」なるか|BTC・XRPなどに上昇傾向【2019年10月7日】

仮想通貨市場「回復」なるか|BTC・XRPなどに上昇傾向【2019年10月7日】

ソフトバンク株式会社「日本セキュリティトークン協会」に賛助会員として入会

ソフトバンク株式会社「日本セキュリティトークン協会」に賛助会員として入会

ビットコイン価格は10ヶ月以内に110万円を超える「元ヘッジファンドマネージャーが発言」

ビットコイン価格は10ヶ月以内に110万円を超える「元ヘッジファンドマネージャーが発言」

暗号資産取引所FTX:機関投資家向けサービスの専門部署「FTX Access」立ち上げ

暗号資産取引所FTX:機関投資家向けサービスの専門部署「FTX Access」立ち上げ

リミックスポイント「横浜F・マリノス」とパートナー契約|NFT・トークン発行も模索

リミックスポイント「横浜F・マリノス」とパートナー契約|NFT・トークン発行も模索

注目度の高い仮想通貨ニュース

STEPNとadidasが初提携、限定NFTスニーカーを発売

STEPNとadidasが初提携、限定NFTスニーカーを発売

MARSWAP「Shibarium初のDEXアグリゲーター」公開|マルチ&クロスチェーン対応も予定

MARSWAP「Shibarium初のDEXアグリゲーター」公開|マルチ&クロスチェーン対応も予定

Flare Network:分散型のCEXスタイル取引アプリ「Raindex」リリース

Flare Network:分散型のCEXスタイル取引アプリ「Raindex」リリース

シバイヌ(SHIB)に複数の強気シグナル|LunarCrushのAltRankで「2位」獲得

シバイヌ(SHIB)に複数の強気シグナル|LunarCrushのAltRankで「2位」獲得

ビットボット:飛躍の可能性を秘めた注目の次世代仮想通貨?

ビットボット:飛躍の可能性を秘めた注目の次世代仮想通貨?

カルダノ財団「アルゼンチンのエントレ・リオス州政府」と提携

カルダノ財団「アルゼンチンのエントレ・リオス州政府」と提携

CoinCodex「2024年5月のSHIB価格高騰」を予測

CoinCodex「2024年5月のSHIB価格高騰」を予測

著名アナリストの「DOGE・WIF」価格予想|短期的な下落にも要注意?

著名アナリストの「DOGE・WIF」価格予想|短期的な下落にも要注意?

カルダノ大型イベント「Cardano Summit 2024」チケット販売開始|数量限定の早期割引も

カルダノ大型イベント「Cardano Summit 2024」チケット販売開始|数量限定の早期割引も

コインチェック「Nine Chronicles M」のNFTコレクション取扱いへ【国内初】

コインチェック「Nine Chronicles M」のNFTコレクション取扱いへ【国内初】

SHIBの人気に便乗するエアドロップ詐欺などに要注意「The Daily Shib」が注意喚起

SHIBの人気に便乗するエアドロップ詐欺などに要注意「The Daily Shib」が注意喚起

カルダノ(ADA)GitHubの開発活動ランキングで「圧倒的1位」を記録

カルダノ(ADA)GitHubの開発活動ランキングで「圧倒的1位」を記録

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

確定申告はいつからいつまで?知っておきたい「仮想通貨の税金」に関する知識

確定申告はいつからいつまで?知っておきたい「仮想通貨の税金」に関する知識

ASTRも管理できる「Polkadot{.js}」のウォレット作成方法|画像付きでわかりやすく解説

ASTRも管理できる「Polkadot{.js}」のウォレット作成方法|画像付きでわかりやすく解説

人気のタグから探す