仮想通貨(Cryptocurrency)を大量に保有している「クジラ」の動きを追跡しているTwitterアカウント「@whale_alert」は、今週あたりから長期間に渡って”休眠状態”が続いていたアドレスから大量の暗号通貨が移動され始めていることを報告しています。2013年以来動きの見られていなかったウォレットの1つは、最近66,452 BTC(約248億円)を別のウォレットに送金しています。
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ビットコイン送金額は「約248億円」相当
仮想通貨市場では現在、怒涛の弱気市場が続いています。ビットコインの価格は重要なサポートラインだと言われていた60万円台を下回って以降さらなる下落が続いており、本日7日には40万円を下回っています。このような状況の中で仮想通貨業界で常に注目を集めている「クジラ」にも大きな動きがみられ始めています。
・ビットコイン(Bitcoin/BTC)
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・リップル(Ripple/XRP)
などをはじめとする主要な仮想通貨の大規模な取引を報告しているTwitterアカウント「@whale_alert」は、今月初め頃から複数の仮想通貨で大規模な送金が行われていることを報告しています。2018年12月5日には一般的な仮想通貨取引所の取引量よりも多い「66,452BTC(約248億円)」が謎のウォレットに送金されたことが報告されています。
66,452BTC(263,155,325USD)が謎のウォレットから謎のウォレットに転送されました。
XRPやETHも「100億円以上」送金
巨額の資金移動が報告されているのはビットコインだけではなく、
ー12月1日ー
・1,510,066ETH(約148億円)
・1,538,423ETH(約151億円)
・25,409BTC(約97億円)
ー12月3日ー
・100,000,000XRP(約34億円)
・300,000,000XRP(約103億円)
・500,000,000XRP(約171億円)
・66,234BTC(約253円)
なども報告されています。
この後に調査を行った人物は、66,452BTCを送金したウォレットの所有者が実際には約2,323億円に相当する「608,000BTC」を送金していることを発見したと報告しています。またこの件をさらに詳しく調査した別の人物はこのBTCは1つの企業によって5日間で約76種類のウォレットに移動されているとも報告しており、これらのコインは2013年〜2015年まで外部に出ることのなかったコインであることも報告されています。
トレンド転換は近い?
仮想通貨市場でさらなる下落が始まっている今、これらの複数の「クジラ」に動きが見られていることは注目に値します。2017年12月〜2018年1月にかけて急激な価格の高騰を見せた仮想通貨はピーク時に比べるとほとんどすべての通貨が価値の60%を失っています。
巨額な資金をここ最近で移動しているウォレットの持ち主が誰であるのかについては明らかになっていないものの、それらのウォレットの持ち主が何かしらの行動を始めているの可能性は高いと言えるでしょう。いずれにせよ、ひたすら価格を下げ続けている仮想通貨市場は重要な変化の時を迎えていると言えます。
ビットコイン価格は現在も下落の勢いを増しており、40万円台を下回ったことによって「1BTC=22万円」という価格予想も現実みを帯びてきました。現在の市場に「買い」で入るのには大きな勇気も必要となりますが、複数の仮想通貨投資家は現在の価格が「買い時」であると語っています。価格の下落はさらに続く気配も出ていますが、徐々に新しい動きが始まっていることは確かであるため、ビットコインを購入する際にはタイミングの見極めが重要になってくるでしょう。
2018年の好材料として考えられていた「ビットコインETF」や「ビットコイン先物取引」の開始予定はほぼ全て延期されることが発表されており、ビットコインの価格は記事執筆時点では「1BTC=約387,000円」となっています。
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