仮想通貨の強気予想を数多く語ってきた投資アナリストであるThomas Lee(トーマス・リー)氏は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)のウォレットアドレスの数や使用量などに基づいて分析を行なった結果、BTCの適正価格は現在の価値よりもはるかに高いという結論に至ったことを報告しています。
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BTC保有者数がもし「3億」に達したら…
ビットコイン(BTC)などの価格予想をこれまでに数多く語ってきたThomas Lee(トーマス・リー)氏は、Bloombergとのインタビューの中で、ビットコインの適正価格は13,800〜14,800ドル(約156万〜168万円)だと語りました。
同氏は、現在利用されているウォレットアドレスの数やアカウントごとの使用量、供給に影響を与える要因を考慮してこの適正価格を導き出しており、『ビットコインの適正価格は現在の価格よりもかなり高い』と述べています。
リー氏は、仮に現在のビットコイン価格が適正価格だったとするならば、現存しているウォレットの数ももっと少なくなるはずであると考えており、『現在のビットコイン価格から逆算して考えると、ビットコイン・ウォレットの数は、現存する5,000万個から1,700万個にまで減少していなければ説明がつかない』と説明しています。
さらにリー氏はこの理論に基づいた上で、もしもビットコイン・ウォレットの数がさらに増加してVisaの口座保有者数全体の”7%”に当たる「3億1,500万個」にまで増加した場合には、ビットコインの適正価格は15万ドル(約1,700万円)を容易に超えるとも語っています。
価格予想「今回は拒否」
リー氏はこれまでにも数多くの価格予想を語ってきましたが、今回のインタビューでは『私たちは目標価格を尋ねられることに疲れてきている』と説明し、年末の価格予想を語ることを拒否しています。
同氏は今年の8月にはビットコイン価格が『2018年末までに220万円に達する』と語っているほか、ビットコインマイナーによるサポートラインが6,000ドル(約65万円)にあるとも予想していましたが、結果的にビットコインは6,000ドルを下回っており、11月には年末の価格予想を15,000ドル(約170万円)まで引き下げています。
価格上昇の要因としては、Bakkt(バックト)やFidelity Digital Assets(フィデリティ・デジタル・アセット)などのサービスが開始されることによって機関投資家の参入が見込めることなどが挙げられていましたが、それらの機関はここ最近で「サービス開始時期の延期」を発表しているため、リー氏は年内の価格回復はないと考えていると予想されます。
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ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格|2018年12月14日
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は、今月8日に36,700円近くまで下落して以降、横ばいの状態が続いており、2018年12月14日の時点では「1BTC=377,362円」で取引されています。
下落の勢いはやや弱まっているものの、ビットコイン価格がさらに下落すると予想する投資家も増えてきており、最近では22万円を下回るとの意見も出てきています。
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