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FRBの決済技術「FedNow」はリップル(XRP)の脅威になるのか?


連邦準備制度理事会(FRB)が2019年8月5日に発表したリアルタイム決済技術「FedNow(フェッドナウ)」は、仮想通貨業界でも大きな注目を集めました。一部ではこの技術が「リップル(Ripple/XRP)に悪影響を与える」と考える意見も出ていますが、その可能性は低いと反論する意見が多く報告されています。

こちらから読む:FRBが発表した決済システム「FedNow」とは?

FedNowが「Ripple/XRP」に与える悪影響に関心

連邦準備制度理事会(FRB)は先日5日、24時間365日リアルタイムで送金を行うことができる新しい決済サービス「FedNow(フェッドナウ)」を構築すると発表しました。

FRBのLael Brainard(ラエル・ブレイナード)氏は、「FedNowのイニシアチブを実施することによって、全国の銀行および国際送金会社の全体的なパフォーマンスを向上させることができる」と説明しています。FRBは米ドルの通貨発行権を握っている重要な機関でもあるため、このニュースは大きな話題となりました。

しかしその一方では、FedNowという新しい決済サービスが「Ripple(リップル)社が提供する国際送金サービス」や「仮想通貨エックスアールピー(XRP)のユーティリティ」に悪影響を与える可能性があると懸念する意見も見られており、Google検索でも「FedNow」と「Ripple」の組み合わせで検索を行なっているユーザーが複数存在することが報告されています。


Fed Nowに対するリップラーの反応は興味深い。

(少なくとも一部の)XRP保有者が興奮をしていることは明らかです。Google検索で確認してください。FUD(恐怖、不安、疑念)を広めようとしている訳ではありませんが、これがどのように機能するか楽しみです。

これに注意を向けてくれたFluidFluxationに感謝します。

Ripple(XRP)とFedNowに注意を向けている人々は、Ripple社の国際送金ソリューションや仮想通貨XRPは「銀行間・個人間で世界中にいつでも気軽に安い手数料で送金を行うことができる」ということを大きな特徴としているため、FedNowと競争する可能性があると考えているようです。

「リップルの脅威にはならない」業界からの反論

FedNowがRipple(XRP)を脅かすという意見に関しては、様々な反論が出ています。まず始めに、FedNowには初期の制限として25,000ドル(約265万円)という上限設定が設けられているため、送金額にも大きな差があると指摘されています。

また「FedNow」が実際に立ち上げられるのは2023年〜2024年頃だと発表されているため「それまでにはRipple社とXRPが市場で大きなシェアを獲得し、主流の決済手段として利用されるようになっているはずだ」といった意見も見られます。

さらにRipple社は連邦準備制度(FRS)の「Faster Payments Task Force運営委員会」のメンバーでもあり、同社の事業開発チームで研究責任者を勤めているRyan Zagone氏は2015年に運営委員会のメンバーとして選出されています。またRipple社は2017年7月に連邦準備制度のタスクフォースに同社が貢献していることも発表しています。

このようなことを踏まえて考えると、FedNowの立ち上げによってRipple(XRP)に悪影響が及ぶ可能性は極めて低いと考えられます。FedNowの発表は、FRBのような組織でさえも”既存の決済システムに満足していない”ということを示しているため、XRPなどの仮想通貨の重要性を裏付けるものであるとも言えます。

2019年8月8日|エックスアールピー(XRP)の価格

エックスアールピー(XRP)の価格は先月17日に32円近くまで下落して以降は横ばいの状態が続いており、2019年8月8日時点では「1XRP=33.08円」で取引されています。

2019年7月9日〜2019年8月8日 XRPのチャート(引用:coingecko.com)

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