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GitHubのブロックチェーン開発「貢献度ランキングTOP3」2019年9月版=MetaBlock調査


世界中で利用されているソフトウェア開発プラットフォーム「GitHub(ギットハブ)」のデータに基づいてブロックチェーンプロジェクトの開発活動を調査・分析している「MetaBlock(メタブロック)」のデータによると、2019年9月時点の「GitHubにおける開発貢献度ランキングTOP3」は、ウェーブス(Waves/WAVES)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、カルダノ(Cardano/ADA)という順になっています。

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ブロックチェーンプロジェクトの開発状況

ブロックチェーンプロジェクトの成長において「開発がしっかりと進められているか」はとても重要なことです。ほとんどのプロジェクトは現在も開発の途中段階であり、ブロックチェーン技術を扱うことができるエンジニアの数も少ないのが現状であるため、「実際にどれくらい開発が進められているか」を確認するのはプロジェクトが現実的にどれくらいの可能性を持っているかを判断するのに役立ちます。

GitHub(ギットハブ)はソースコードをホスティングすることによって複数人でソフトウェアを開発・管理することができるプラットフォームであり、世界中のソフトウェア開発者に利用されています。このプラットフォームはブロックチェーンプロジェクトの開発でも広く活用されているため、GitHubでの開発状況を分析したデータは、仮想通貨市場の将来を予測する上で重要なデータになると考えられます。

MetaBlock(メタブロック)は、2009年4月1日から1ヶ月毎に「Githubにおけるブロックチェーンプロジェクトの開発状況」を報告しており、2019年9月時点では合計57のプロジェクトがコミット数に応じてランク付けされています。

2019年9月「GitHub開発貢献度ランキングTOP3」

MetaBlockが公開した2019年9月のランキングTOP3は、
1.ウェーブス(Waves/WAVES)
2.イーサリアム(Ethereum/ETH)
3.カルダノ(Cardano/ADA)
となっており、Wavesの開発が最も活発に進められていることが報告されています。

(画像:MetaBlock

バーガーキングも活用する「Waves/WAVES」

ウェーブス(Waves/WAVES)は、2016年に最も大きな金額を集めたICOとして世界中で大きな注目を集めたロシアの仮想通貨プロジェクトであり、仮想通貨はもちろん法定通貨を含めた異なる通貨を容易に取引できるプラットフォームを提供しています。

ユーザーはWaves上で独自通貨を発行することができ、Wavesの分散型取引所(DEX)で高速かつ安い手数料ですぐに取引を行うことができます。またスマートコントラクトの機能も備えているため、イーサリアムのように分散型アプリケーション(DApps)を構築することもできるようになっています。

日本ではあまり注目されていない仮想通貨ではあるものの、時価総額ランキングでは記事執筆時点で51位にランク付けされており、世界的に有名なハンバーガーチェーン「バーガーキング(Burger King)」が独自トークン「Whoppercoin(WHO)」を発行する際にWavesを採用したことも有名です。

重要アップデートが迫る「Ethereum/ETH」

イーサリアム(Ethereum/ETH)は、世界中の仮想通貨ユーザーが知られている「DApps」や「スマートコントラクト」を構築するためのプラットフォームであり、これまでにも非常に多くの仮想通貨がイーサリアム上で発行されています。

Ethereumのブロックチェーン技術は世界中の様々な大手企業で活用されていますが、価格面で見ると2017年の高騰以降は下落傾向が続いていました。しかし、今月1日頃からは順調に価格も回復し始めているため、投資家からの注目も集まっています。

技術開発は常に進められており、特に注目されている次の重要なアップデート「Ethereum 2.0(Serenity/セレニティ)」の実装予定日なども公開され、最近では仮想通貨を保有し続けることによって報酬を得ることができる「ステーキング」に関する続報も明らかにされているため、今後は開発面でもさらに注目度が高まっていくことになると期待されます。

開発ランキング上位をキープ「Cardano/ADA」

カルダノ(Cardano/ADA)は、イーサリアムの共同設立者でもある天才数学者のCharles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)氏が発案した仮想通貨プロジェクトであり、従来のプロトコルよりも優れたスマートコントラクトを搭載した「第三世代のブロックチェーンプラットフォーム」として知られています。

Cardanoプロジェクトは立ち上げ当初から非常に多くの人々に支持されており、ADA価格の低迷にも関わらず現在も多くの投資家や開発者などから強い支持を得ています。既存のブロックチェーンの問題点を考慮した上で、長期的に利用していけるブロックチェーンを目指しているCardanoプロジェクトは「耐量子コンピュータ」の機能や「プルーフオブステーク(PoS)」といった、今後主流になっていくと予想される仕組みを採用して開発を進めています。

2019年9月の「GitHub開発ランキング」でのカルダノの順位は「3位」となっているものの、過去のデータでは基本的にカルダノが1位となっており、2019年6月以降は「Cardano」が常に1位を獲得していたため、来月からの順位にも注目です。

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