オランダカンナビノイド協会(CAN)は2020年8月6日に、ブロックチェーンを基盤としたカンナビジオール(CBD)製品の追跡ツール「CanCheck.org」を公開しました。この追跡ツールは、公式サイトで”CAN品質マーク”のラベル情報を入力することによってCBD製品の様々な情報をオンライン上で簡単に確認することができるツールとなっています。
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オランダカンナビノイド協会(CAN)とは
オランダカンナビノイド協会(CAN)は、大麻に含まれる有効成分である「カンナビノイド」に関連した製品の品質基準管理や法的根拠の実現などに向けた活動を行なっているオランダの団体であり、これらの目的を実現するために年に数回、オランダ国内外の様々な省や姉妹組織と建設的な協議を行なっています。
カンナビノイド成分の1つである「カンナビジオール(CBD)」はリラックス効果などを持つ有効成分として知られており、「抗ガン効果・抗炎症効果・抗不安効果・鎮痛効果・神経保護効果・抗酸化効果・抗菌効果」などといった様々な効果を持っているとして注目されています。
CBD製品の種類は豊富で「オイル・ベイプ・食品・サプリメント・ペット用オイル」などといった様々な製品がありますが、「オランダカンナビノイド協会(CAN)」はそのような製品のための厳格な品質ガイドラインを設けており、要件を満たした製品に「CAN品質マーク」をラベル付けすることによって、EUに承認された製品であることを保証しています。
なお「オランダカンナビノイド協会(CAN)」は、カンナビノイド政策に関するオランダ政府のアドバイザーであり、CBD製品のCAN品質マークは、科学専門家の専門委員会によってチェック・発行されていると伝えられています。
カンナビノイド製品の情報を「オンラインで簡単確認」
CANが新たに公開した「CanCheck.org」は、オンライン上でカンナビノイド製品を追跡することができるブロックチェーン基盤の追跡ツールとなっており、利用者は公式サイトでCAN品質マークのラベル情報を入力することによって、大麻の栽培段階から店頭の棚に並ぶまでの様々な工程を簡単に確認することができるようになっています。
オランダカンナビノイド協会(CAN)のCEOであるMark Reinders氏は『CanCheck.orgを利用すると、大麻由来のカンナビジオール製品を種の状態から棚に届くまで完全に追跡することができるため、消費者の保護に役立つだろう』と語っています。
大麻の情報管理にブロックチェーン技術を活用する動きは別の国などでも進められており、今年6月にはウルグアイの医療用大麻関連企業である「UruguayCan(ウルグアイキャン)」から、医療用大麻の生産工程を追跡できるようにするためのブロックチェーンアプリをリリースすることなども発表されています。