カナダのテック企業「BuildDirect」の共同設立者でありながら、有名な金融本「The Price of Tomorrow」の著者としても知られるJeff Booth(ジェフ・ブース)氏は「Cambridge House International」とのインタビューの中で現在の金融システムの問題点などについて語り『ビットコインは世界の準備通貨になる可能性が高い』との見解を示しました。
Jeff Booth(ジェフ・ブース)氏とは
Jeff Booth(ジェフ・ブース)氏は、eコマースサイトを運営しているカナダのテクノロジー企業「BuildDirect」の共同設立者でありながら、有名な金融本「The Price of Tomorrow(明日の価格)」の著者としても知られる人物であり、Twitterのフォロワー数は記事執筆時点で18万人を超えています。
『Why Deflation is the Key to an Abundant Future(デフレが豊かな未来への鍵である理由)』というサブタイトルが付けられた「The Price of Tomorrow」は海外を中心に読者から非常に高い評価を受けていますが、Jeff Booth氏は今回「Cambridge House International」とのインタビューの中で改めて現在の金融システムに関する自身の考えを語っています。
“大量に紙幣を発行し続けている現在の金融システム”を以前から問題視していた同氏は今回のインタビューの中でも改めて強調しており、『現在は新型コロナウイルスの影響によって各国の中央銀行がさらに多くの法定通貨を印刷しているため、状況がさらに深刻化してきている』と指摘しています。
金よりも準備通貨として優れた「ビットコイン」
金融システムが不安定な状況にある場合の資産の避難先としては「金(ゴールド)」や「ビットコイン(BTC)」などの資産が特に優れた資産として注目されていますが、Jeff Booth氏はこれら2つの資産の中でも特に”ビットコイン”が世界の準備通貨になる可能性が高いと語っています。
大量に通貨が印刷された場合にはその通貨の価値が下がることになるため『法定通貨の大量発行は深刻なインフレを招く』として問題視されていますが、Jeff Booth氏はそれとは対照的に『テクノロジーは物事を効率化するため、指数関数的なデフレをもたらす』と説明しています。
また、金には物理的な重さがあるため「緊急時に持ち運びが困難である」という問題があるものの、ビットコインは「複数の単語を覚えるだけで世界中のどこにでも送金できる」という利点を備えているため、ビットコインは利便性の面で金よりも優れているということも説明されています。
ビットコインは「救命ボート」のような存在
Jeff Booth(ジェフ・ブース)氏は現代社会が置かれている状況について「テクノロジーがもたらす巨大なデフレ効果」と「金融政策がもたらす巨大なインフレ効果」が競合している状態にあると説明しており、このような悪循環に陥った経済システムを救済できる可能性は非常に低いと予想しています。
同氏は『テクノロジーがもたらした構造的な変化を理解せずに従来の金融システムで改革を行った場合には大きな痛みが伴うことになるだろう』と述べていますが、ビットコイン(BTC)はそのような状況下で生き残るための最適な投資先であり、”救命ボート”のような存在になると語っています。
このように語る同氏は『最終的には法定通貨がビットコインにペッグされることになるだろう』と予想しています。
>>「Cambridge House International」のインタビュー動画はこちら
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