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中央銀行デジタル通貨「サンドドル」バハマ全国で利用可能に【世界初の正式展開】


バハマ中央銀行(CBOB)は2020年10月20日に、同国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)である「Sand Dollars(サンドドル)」が全国で利用可能になったことを発表しました。日常生活における支払い手段として利用可能な中央銀行デジタル通貨が正式展開されるのは今回が初となります。

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バハマ中央銀行のCBDC「Sand Dollars」正式展開

バハマ中央銀行は2020年10月20日に、同国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)にあたる「Sand Dollars(サンドドル)」が全国で利用可能になったことを発表しました。日常生活における支払い手段として利用可能な中央銀行デジタル通貨が正式展開されるのは世界初となります。


「Sand Dollars」は全国でご利用いただけます。詳細については「302-9880」または「357-4881」までお問い合わせください。

「Sand Dollars」はバハマに住む約38万5,000人全員が利用でき、携帯電話を通じて通貨を管理したり、他の人々に送金したりすることができるようになっています。このCBDCはバハマ中央銀行が承認したeウォレットをモバイルデバイスに搭載した全ての加盟店で使用することができるとのことです。

サンドドルの取引にかかる取引手数料はごくわずかで、サンドドルのネットワークは「高レベルの暗号化プロトコル」と「強化されたKYC/AML標準」によって保護されていると説明されています。

「災害発生時の決済手段」としても期待

バハマ中央銀行は以前から中央銀行デジタル通貨のテストを実施しており、過去にはアバコ島とエグズーマ島で実際に試験導入が行われていたことが報告されています。バハマでは国民の90%以上が携帯電話を使用しているため、サンドドルも広く利用されることになると期待されます。

サンドドルは「バハマドルのデジタル通貨バージョン」だとされており、バハマドルの価値は米ドルの価値と等しくなっているため、サンドドルの価値も米ドルと等しいことになります。

“ハリケーン”などの自然災害も多いバハマでは、”自然災害発生時に銀行や決済システムを早期回復させること”などが求められているため、バハマ政府は「サンドドル」を展開することによって「非接触決済による新型コロナの感染拡大防止」や「自然災害発生時のオフライン取引環境」などを実現することも期待しています。

>>「サンドドル」の公式サイトはこちら