ブロックチェーン・ドメインを作成して暗号資産(仮想通貨)をより簡単に送受信することができるサービスを手掛けている「Unstoppable Domains(アンストッパブル・ドメインズ)」は2020年10月20日に、チェーンリンク(Chainlink/LINK)の技術を活用することによって送金相手のアドレスが正しいことをTwitter(ツイッター)のハンドル名で事前確認できるようになったことを発表しました。
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「Twitterハンドル名で送信先を確認できる機能」を実装
Unstoppable Domains(アンストッパブル・ドメインズ)は、ブロックチェーン上にドメインを作成することができるサービスを提供している企業であり、Ethereumのブロックチェーン上に構築された「.crypto」や、Zilliqaのブロックチェーン上に構築された「.zil」などのドメインを販売しています。
ブロックチェーン・ドメインを購入した人々は、それらのドメインに”自分の仮想通貨ウォレットアドレス”を関連付けることができるため『myname.crypto』などといった簡単な文字列で暗号資産を送受金することができるようになっています。
暗号資産を送金する際には複雑な文字列の送金先アドレスを入力する必要があったため、その作業を簡素化することができる「Unstoppable Domains」のサービスは以前から注目を集めていましたが、先日20日には新たに送金相手のアドレスが正しいことをTwitter(ツイッター)のハンドル名で事前確認できる機能が実装されたことが報告されています。
この機能が実装されたことによって、ブロックチェーン・ドメイン宛てに暗号資産を送金する際に「相手のTwitterハンドル名」を表示させることができるようになったため、送金者は事前に送金相手が間違っていないかを確認して安心して暗号資産を送金することができると説明されています。
確認機能には「Chainlinkの技術」を活用
「Unstoppable Domains」はこの機能を実現するために外部データをブロックチェーンネットワークに持ち込むことができる技術を提供している「チェーンリンク(Chainlink/LINK)」の技術を活用しています。
実際に送金相手が自分のTwitterハンドルネームを事前確認できるようにするためには、以下のような手順でTwitterハンドルをブロックチェーンドメインにリンクさせる必要があると説明されています。
- 「Unstoppable Domains」でブロックチェーンドメインを取得
- 秘密鍵を使用してメッセージに署名することによって、所有しているTwitterアカウントをブロックチェーンドメインに関連付けする
- Twitterアカウントから必要なツイートを送信して「自分が本当にそのTwitterアカウントを所有していること」を証明する
- ウォレットにアクセスしてブロックチェーンドメインを入力すると、送金前に関連付けられたTwitterアカウントが表示される
ブロックチェーンドメインで暗号資産の送受信がより手軽に
暗号資産を送金する方法としては「相手のウォレットアドレスを直接入力する方法」や「QRコードをスキャンする方法」などがありますが、送金前に『相手が本人であるか』を確認することはできませんでした。
「Unstoppable Domains」は現時点ではそれほど普及していないため、この機能が一般的に利用されるようになるまでにはもうしばらく時間がかかると予想されますが、これから多くの人々が自分のブロックチェーンドメインを取得して、Twitterアカウントにリンクさせる手順を完了させれば、暗号資産の送受信がより手軽になると期待されます。
なお「Unstoppable Domains」が提供しているブロックチェーンドメインのページは、現時点では主流のブラウザでは見ることができないものの、同社が提供している「Unstoppable Browser」を使用すればそれらのページを見ることができます。ブロックチェーンドメインのページはBTC強気派として知られるTim Draper(ティム・ドレイパー)氏などがすでに作成しています(ipfs://timdraper.crypto/)
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