暗号資産取引所「BINANCE(バイナンス)」が”日本語と英語に精通したカスタマーサポートスペシャリスト”の求人募集を出していることが明らかになりました。先日「TaoTao株式会社」から『日本市場における戦略的提携に向けたBINANCEとの交渉を終了した』との発表があったことを受けて、BINANCEは日本市場進出を断念したとみられていたため、この求人募集には注目が集まっています。
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BINANCE「日本語・英語に精通した従業員」を募集
BINANCE(バイナンス)の公式サイトに記載されている求人募集ページでは、現在「日本語と英語に精通したカスタマーサポートスペシャリスト」の募集が行われています。
「主な業務内容・必要とされる能力」としては以下のような項目が挙げられており、日本・米国以外の国に住む人でもリモートで勤務することができるとされています。
【業務内容】
- 「オンラインチャットの問い合わせ」や「電子メールの返信サービス」を顧客に提供する
- 「電子メール」または「オンラインチャットツール」を介して、顧客からの問い合わせ・苦情・アドバイス・提案を処理する
- 顧客窓口でその他の業務をサポートし、顧客の要求とアドバイスを正確に文書化し、文書の形でフィードバックを提供する
- 顧客の要望・その他の特別なケース・臨時のタスクを処理する
【必要とされる能力】
- 優れたカスタマーサービスとコミュニケーションスキル
- 英語を日本語を母国語のように流暢に書く能力
- チーム環境と自律的環境の両方で作業する能力
- 強い責任感とチームワーク精神を持って仕事に取り組み、守秘義務を守りつつプロ意識を持って誠実に業務を遂行する意思
- お客様にサポートを提供する強い情熱
「日本向けサービス提供」に再び期待感
BINANCE(バイナンス)は2020年1月に日本の暗号資産取引所「TAOTAO(タオタオ)」を運営している「TaoTao株式会社」との間で”日本市場における戦略的提携に向けた交渉”を開始していましたが、今月5日にはこの交渉が終了したことが発表されたため、業界ではBINANCEの日本市場進出は一旦保留になったと考えられていました。
今回の求人募集は「カスタマーサポート担当者」の募集となっているため日本市場開拓などの項目は含まれていませんが、その業務内容は”日本人ユーザーを対象としたもの”であると考えられるため、一部では『BINANCEは日本市場進出に向けて新たな取り組みを始めるのではないか?』と予想する声が出ています。
BINANCEは2018年3月に日本の金融庁から『無登録で仮想通貨交換業を行う者』として警告を受けているため、今回の求人募集は”既存の日本人ユーザーに利用規約などで適切な内容を伝えること”などを目的としたものである可能性もあると考えられますが、現在BINANCEの公式サイトは再び日本語に対応しており、価格表示も日本円表示に切り替えることができるようになっているため、『日本向けサービスに新たな動きがある可能性もある』と予想されています。