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オーストラリア中央銀行:CBDC調査プロジェクトで「ConsenSys」などと提携

オーストラリアの中央銀行である「オーストラリア準備銀行(RBA)」は2020年11月2日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の調査プロジェクトの一環として「コモンウェルス銀行」や「ナショナルオーストラリア銀行」に加えて、「ConsenSys(コンセンシス)」や「Perpetual(パーペチュアル)」などの企業と提携したことを発表しました。

調査プロジェクトでは「イーサリアム」の技術活用

オーストラリア準備銀行(RBA)は2020年11月2日に、金融機関間での送金などに使用するホールセール型中央銀行デジタル通貨(CBDC)の使用や影響についての調査を行うためのプロジェクトで「コモンウェルス銀行・ナショナルオーストラリア銀行・ConsenSys・Perpetual」と提携したことを発表しました。

「ナショナルオーストラリア銀行」はオーストラリア国内で最大の資産を有する金融機関であり、「コモンウェルス銀行」はナショナルオーストラリア銀行に次いで多くの資産を有する銀行として知られています。「ConsenSys(コンセンシス)」はイーサリアム関連のソフトウェア開発企業であり、「Perpetual(パーペチュアル)」はオーストラリアの大手資産運用会社です。

オーストラリア準備銀行が実施する調査プロジェクトでは、大企業や中堅企業・自治体・機関投資家などといったホールセールマーケットの参加者が資金調達に使用することができる中央銀行デジタル通貨(CBDC)の概念実証が行われることになっており、プロジェクトではイーサリアムの技術が活用されると報告されています。

RBAの総裁補佐であるMichele Bullock氏は、今回の提携について次のようにコメントしています。

このプロジェクトはホールセール金融市場取引における効率性・リスク管理・イノベーションに対するCBDCの影響を調査することを目的としています。これらの市場におけるCBDCの使用に関しては未解決の問題が残されていますが、オーストラリアの決済システムにおけるホールセール型CBDCが将来的にどのような役割を担うことができるかについて調査するために業界パートナーと協力できることを嬉しく思います。

この中央銀行デジタル通貨の調査プロジェクトは2020年末頃に完了する予定となっており、2021年前半にはプロジェクトの内容や調査結果をまとめたレポートが公開される予定となっています。

イーサリアム(Ethereum/ETH)関連の主要なソフトウェアを開発している「ConsenSys(コンセンシス)」はこれまでにも複数の国のCBDCテストに協力しており、先日は「デジタルユーロ」の技術開発に協力することなども発表されています。

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