ファイルコインと「イーサリアム関連開発ツール」統合へ:ConsenSys×Protocol Labs
イーサリアム(Ethereum/ETH)関連のソフトウェア開発を行っている企業「ConsenSys(コンセンシス)」は2020年10月21日に、ファイルコイン(Filecoin/FIL)の開発を行っている「Protocol Labs(プロトコル・ラボ)」と協力して、イーサリアム関連の開発ツールとファイルコインの統合に取り組んでいることを発表しました。
EthereumのDeFiエコシステムに「Filecoin」を統合
ConsenSys(コンセンシス)は2020年10月21日に、同社が提供している様々なイーサリアム関連ツールに「ファイルコイン(Filecoin/FIL)」を統合できるようにすることを目的として、ファイルコインの開発企業である「Protocol Labs(プロトコル・ラボ)」と協力していることを発表しました。
ファイルコイン(Filecoin/FIL)は今月16日にメインネットを公開したため、現在は複数の大手暗号資産取引所でも仮想通貨FILの取り扱いが開始されていますが、両者の協力によってFilecoinのマイナー・開発者・ユーザーはイーサリアムの分散型金融(DeFi)エコシステムにFilecoinを統合することができるようになると説明されています。
具体的には「MetaMask(メタマスク)、Infura(インフラ)、Codefi(コーディファイ)」などといったコンセンシスが提供している複数のツールとの統合が発表されており、Filecoinネットワーク上のストレージ価格発見をシンプルかつ透過的にすることを目的とした「Filecoin Storage」や、イーサリアムの分散型金融とファイルコインを繋ぐ「Filecoin DeFi Bridge」に加えて「MetaMask’s Filecoin Snap」や「Infura’s Filecoin Network API」などといった複数の取り組みが紹介されています。
また今回の発表ではWEBブラウザや携帯電話などといった様々なデバイスでファイルを検索できるようにすることによって、Filecoinエコシステムへの参加を拡大する「Secondary Retrieval Mining(二次検索マイニング)」などの取り組みも紹介されています。
ConsenSysの創設者兼CEOであるJoseph Lubin(ジョセフ・ルービン)氏は『Ethereum、IPFS、Filecoin、libp2pなどといった非常に異なる機能を提供する分散型プロトコル間の相互運用は、分散型WEBが実際に形になり始めていることを示している』と語っています。
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