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バイデン氏当選確実報道で「ビットコイン急落」今後予想される影響は?【米大統領選挙】


2020年の米国大統領選挙で民主党Joseph Biden(ジョセフ・バイデン)氏の当選が確実となったことが明らかになりました。ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は『バイデン氏当確』の報道が行われた後に約10万円ほど急落しています。

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バイデン氏「当選確実」、トランプ氏は「対抗姿勢」

(画像:Google)

2020年の米国大統領選挙で、民主党候補のJoseph Biden(ジョセフ・バイデン)氏が当選に必要となる過半数ライン270人以上の選挙人を獲得し、当選が確実となったことが明らかになりました。バイデン氏は本日デラウェア州の国民向けに行われた演説の中で『アメリカの人々が私とハリス氏を信頼してくれていることを光栄に思う。選挙が終わった今こそ怒りと暴言を捨てて国として団結する時だ』とコメントしています。

これまでの大統領選挙では、メディアによる「当選確実」の報道などを受けて選挙に敗れたと判断した候補者が敗北を認めることが慣例となっていましたが、共和党のDonald Trump(ドナルド・トランプ)氏は「バイデン氏当選確実」の報道を受けて『大統領選挙はまだ終わっていない。バイデン氏の勝利は接戦となっている州はもちろんどの州でも確定していない。選挙に関わる法律がきちんと執行され、本当の勝者が決まるように裁判を通じて求めていく』との声明を発表し、訴訟で対抗する姿勢を示しています。

トランプ氏は『郵便投票を巡って不正があった』と主張しているため、票の数え直しや法廷闘争となった場合には選挙結果が正式に確定するまでに時間がかかる可能性があります。

また、トランプ氏の顧問弁護士であるRudy Giuliani(ルドルフ・ジュリアーニ)氏は、記者会見の中で『トランプ大統領が負けを認めることはない。不正が行われているからだ。メディアが勝者を決めるわけではない。裁判所が決めるのだ』と述べており、「トランプ大統領はメディアの報道を受けて敗北を宣言することはない」との見方を示した上で訴訟を起こして対抗する姿勢を明確にしています。

2020年の米国大統領選挙では、各州を代表する「選挙人」による決戦投票が2020年12月14日に行われることになっており、上下両院合同会議での各州の結果集計は2021年1月6日に実施、正式な新大統領就任式は2021年1月20日に行われる予定となっています。

バイデン政権「仮想通貨市場への影響」は?

ビットコイン価格は「バイデン氏当選確実」の報道が行われる前までは160万円台で推移していたものの、報道が始まった日本時間11月8日午前1時30分過ぎ頃からは3時間ほどで約1,000ドル(約10万円)ほど急落しており、記事執筆時点では「1BTC=1,558,598円」で取引されています。

2020年10月21日〜2020年11月8日 BTC/JPYの1時間足チャート(画像:bitbank)

「バイデン政権が暗号資産やブロックチェーンに対してどのような政策を取るか」に関しては現時点では明確にされていないものの、The Wall Street Journalの報道では『バイデン氏は暗号資産やブロックチェーンの講義を有名大学で行っていた商品先物取引委員会(CFTC)の元会長Gary Gensler(ゲイリー・ゲンスラー)氏をウォール街の監視役として起用する予定』だと伝えられています。

また、バイデン氏の選挙陣営は暗号資産デリバティブ取引所「FTX」のCEOであるSam Bankman-Fried(サム・バンクマン・フリード)氏から520万ドル(約5.3億円)の寄付金を受けているため、バイデン氏が新大統領に就任した場合には仮想通貨業界にプラスの影響がもたらされる可能性があるとも期待されています。

具体的には『バイデン政権の景気刺激策によって米国の財政状態が大幅に暖和され、結果としてビットコインにプラスの影響を与える可能性がある』と予想されている他、『選挙問題が解決することによって、選挙結果確認後には米国株式市場が回復する可能性がある』などといった予想が出ています。

ビットコイン(BTC)の価格は今回の報道を受けて一時的に下落しているものの、過去最高値である220万円〜240万円のラインは徐々に近づいてきているため、今後の動きにも注目です。

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