米国の著名投資家Anthony Scaramucci(アンソニー・スカラムーチ)氏が率いる投資会社「SkyBridge Capital(スカイブリッジ・キャピタル)」は2021年1月4日に、仮想通貨ビットコイン(Bitcoin/BTC)に投資する「SkyBridge Bitcoin Fund LP」を立ち上げたことを発表しました。
「SkyBridge Bitcoin Fund LP」立ち上げ
SkyBridge Capital(スカイブリッジ・キャピタル)」は2020年にビットコインファンド設立に向けて米国証券取引委員会(SEC)に申請書類を提出していましたが、2021年1月4日にはビットコインに投資する「SkyBridge Bitcoin Fund LP」を立ち上げたことが正式に発表されました。
「SkyBridge Bitcoin Fund LP」は大口投資家を対象としており、最低投資額は5万ドル(約500万円)、管理手数料は0.75%で、インセンティブ手数料は請求しないと説明されています。
同ファンドはリリース時点ですでに約3億1,000万ドル(約310億円)相当のポジションを保有していると報告されており、金融大手「Fidelity(フィデリティ)」がカストディアンとして機能し、四大監査法人の1社である「Ernst&Young(アーンスト&ヤング)」が監査を行うと説明されています。
仮想通貨へのアクセスを提供する最適な時期
SkyBridgeの創設者兼マネージングパートナーであるAnthony Scaramucci(アンソニー・スカラムーチ)氏は公式発表の中で『ビットコインはエキサイティングな新しい資産クラスとして初期段階にある』と語っており、『機関投資家向けの質の高いカストディ・ソリューションによって、クライアントに仮想通貨へのアクセスを提供するのに相応しい時期になったと確信している』とコメントしています。
また、SkyBridgeの社長兼最高執行責任者であるBrett Messing(ブレット・メッシング)氏は『ビットコインは世界中のデジタル金融革命をリードしている』と述べた上で、現在の仮想通貨市場は『なぜビットコインに投資するのか?』について説明する段階から『なぜビットコインに投資していないのか?』について説明する段階にシフトしたとの考えを語っています。
Anthony Scaramucci氏は元々仮想通貨に懐疑的な態度を示していましたが、「CNN」のインタビューに応じた際には『ビットコインはデジタルゴールドと言える。送金が容易で総発行枚数が限られているビットコインを愛している』と語っており、Stanley Druckenmiller氏やPaul Tudor Jones氏などの著名投資家がBTCを購入したことを受けて考えを改めたことを明かしています。
同氏はビットコインの価格高騰がバブルである可能性については否定していないものの『FRBの政策や金のような供給問題に左右されないビットコインは供給量以上の需要を有している。価格は上昇を続けるはずだ』とも語っています。
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