インターコンチネンタル取引所(ICE)が立ち上げたことで知られる暗号資産取引プラットフォーム「Bakkt(バックト)」は2021年1月11日に、投資会社「Victory Park Capital」が後援する特別買収目的会社(SPAC)「VPC Impact Acquisition Holdings」との合併を通じて約21億ドル(約2,100億円)の企業価値を持つ上場企業となることを正式に発表しました。合併後の会社は「Bakkt Holdings」に改名され、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場されると報告されています。
こちらから読む:英規制当局、仮想通貨投資のリスクについて警告「暗号資産」関連ニュース
合併後の新会社「Bakkt Holdings」NYSE上場へ
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の親企業であるインターコンチネンタル取引所(ICE)が2018年に設立した仮想通貨関連子会社「Bakkt(バックト)」は2021年1月11日に、投資会社「Victory Park Capital」が後援する特別買収目的会社(SPAC)「VPC Impact Acquisition Holdings(VPCインパクト・アクイジション・ホールディングス)」との合併を通じて上場企業となることを正式に発表しました。
合併後の会社「Bakkt Holdings(バックト・ホールディングス)」の企業価値は約21億ドル(約2,100億円)とされており、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場されると報告されています。『Bakktが合併を通じて上場企業となることを目指している』というニュースは、先日8日に「Bloomberg」の報道で明らかにされていましたが、今回の発表ではこのことが正式に発表されています。
「VPC Impact Acquisition Holdings」との合併は2021年第2四半期に完了する予定だとされており、新会社「Bakkt Holdings」のCEOは、多角的な金融サービスを提供している持株会社「Citi Group(シティグループ)」の元CTOであるGavin Michael(ガヴィン・マイケル)氏が務めるとされています。
消費者向けアプリ「2021年3月」一般公開予定
今回の発表ではBakktが提供する消費者向けアプリが2021年3月に一般向けにローンチされる予定であることも明らかにされています。このアプリは現在、招待されたユーザーのみが利用できる状態となっているものの、現時点でも登録者は40万人以上いると報告されています。
Bakktが提供する仮想通貨決済オプション機能「Bakkt Cash(バックト・キャッシュ)」は2020年時点で「Starbucks(スターバックス)」のアプリに試験導入されており、将来的には「ロイヤルティ報酬ポイント・デジタル証券・ゲーム内資産」などといった様々な資産を管理することができるようになると伝えられています、
Bakktの消費者向けアプリが一般公開されれば、仮想通貨の決済利用がさらに進み、より多くの人々に仮想通貨が使用・保有されていくようになると期待されます。