BlackRockの現物ETF承認に関する誤報でビットコイン価格急騰|米SECからのコメントも

by BITTIMES

「現物ETF承認」の誤報でBTC価格が急騰

ビットコイン(BTC)の価格は2023年10月16日に「ブラックロックの現物ビットコインETFが承認された」という誤報を受けて、一時的に3万ドル(約448万円)付近まで急騰しました。

2023年9月19日〜2023年10月17日 BTC/USDの3時間足チャート(画像:TradingView)2023年9月19日〜2023年10月17日 BTC/USDの3時間足チャート(画像:TradingView)

このニュースは世界的に有名な大手仮想通貨メディア「Cointelegraph」がXを通じて投稿したもので、その後はこのニュースが誤報であったことが判明、Cointelegraphは該当投稿を修正・削除して、謝罪表明の記事も公開されています。

BlackRockの現物ビットコインETFは実際にはまだ承認されていないものの、今回の誤報は複数のインフルエンサーなどにも拡散されたため仮想通貨業界で大きな話題となり、ビットコインの価格が急騰することとなりました。

なお、今回の価格急騰では「ロスカットで損失が出た」という報告も多数なされており、「今回のBTC価格急騰で1億3,000万ドル(約194億円)以上の空売りが精算された」との報道もなされています。

現物ビットコインETFの影響が大きいことの証明

今回報じられた内容はフェイクニュースであったものの、報道直後にはビットコインを含む主要な暗号資産の価格が急騰したため、仮想通貨業界では「現物ビットコインETFの承認が仮想通貨価格に与える影響は大きい」という面でも注目を集めています。

BlackRock(ブラックロック)は、10兆ドル(約1,500兆円)を超える運用資産残高を有する世界最大の資産運用会社であり、現物ビットコインETF申請のニュースも大きな注目を集めていたため、市場も大きく反応したと考えられます。

実際に現物ビットコインETFが承認された場合には、今回の急騰よりもさらに大きな価格変動が起きる可能性があるため、ビットコインETFの動向にはますます注目が集まっていますが、これは以前から指摘されている「仮想通貨の価格変動リスク」を示す1つの事例とも捉えられるため、今回の事例を規制当局がどのように捉えるかにも注目です。

米SECは「ネット上の情報」について注意喚起

米国証券取引委員会(SEC)は2023年10月17日に今回のフェイクニュース騒動に言及していると見られるポストを投稿しており『インターネット上で読むものには注意してください。SECに関する最良の情報源はSECです』とコメントしています。

インターネット上で読むものには注意してください。SECに関する最良の情報源はSECです。

仮想通貨業界では「悪意のあるフェイクニュース」や「誤解を含む情報」が拡散されていることも多いため、1つの情報源だけを鵜呑みにせず、"公式発表が出ているかどうか"も確認しながら各種情報を精査することが重要です。

フェイクニュースや誤解を招くような情報が広く拡散され、仮想通貨市場で価格変動が続いた場合には、仮想通貨に対するより厳しい規制が必要となる可能性があるとも考えられます。

また、仮想通貨業界では突然のニュースで大規模な価格変動が起きることも多いため、証拠金取引などを行っている場合にはロスカットのリスクも踏まえながらポジション管理を行うことが重要です。

>>ETF関連の最新記事はこちら

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

仮想通貨決済を「1,400店舗」に|オーストラリア大手スーパー「IGA」BTCなどを受け入れ

仮想通貨決済を「1,400店舗」に|オーストラリア大手スーパー「IGA」BTCなどを受け入れ

SHIB公式パートナーのK9 Finance DAO「初代委員会メンバー11名」を発表

SHIB公式パートナーのK9 Finance DAO「初代委員会メンバー11名」を発表

日本アニメ・漫画のセル画に特化したNFTマーケットプレイス「楽座」正式リリース

日本アニメ・漫画のセル画に特化したNFTマーケットプレイス「楽座」正式リリース

ディーカレットのスマホで本人確認(eKYC)「5種類の本人確認書類」が利用可能に

ディーカレットのスマホで本人確認(eKYC)「5種類の本人確認書類」が利用可能に

ビットコインの「オプション取引」提供開始:仮想通貨デリバティブ取引所FTX

ビットコインの「オプション取引」提供開始:仮想通貨デリバティブ取引所FTX

ADA・DOT・ETH価格「20〜30倍上昇」の可能性:FD7 Ventures創設者

ADA・DOT・ETH価格「20〜30倍上昇」の可能性:FD7 Ventures創設者

注目度の高い仮想通貨ニュース

元CIA職員のスノーデン氏「ビットコインのプライバシー問題」について最終警告

元CIA職員のスノーデン氏「ビットコインのプライバシー問題」について最終警告

秋田犬保存会:ブロックチェーン活用した「デジタル血統書」を導入【世界初】

秋田犬保存会:ブロックチェーン活用した「デジタル血統書」を導入【世界初】

人工知能×ブロックチェーン「Animechain.ai」のライトペーパー公開|独自トークン・AIRAも発行予定

人工知能×ブロックチェーン「Animechain.ai」のライトペーパー公開|独自トークン・AIRAも発行予定

フィンテックの未来が見える「Wiki Finance Expo 香港 2024」香港が再び世界の脚光を浴びる

フィンテックの未来が見える「Wiki Finance Expo 香港 2024」香港が再び世界の脚光を浴びる

Web3対応の携帯ゲーム機「SuiPlay0X1」登場|パソコン・スマホ両方のゲームに対応

Web3対応の携帯ゲーム機「SuiPlay0X1」登場|パソコン・スマホ両方のゲームに対応

MEWが価格調整を始め、スポットライトはSlothanaへ!

MEWが価格調整を始め、スポットライトはSlothanaへ!

イーサリアム共同創設者の仮想通貨管理方法「マルチシグ」で自己管理リスクに対処

イーサリアム共同創設者の仮想通貨管理方法「マルチシグ」で自己管理リスクに対処

イーロン・マスク氏率いる「Tesla」2024年第1四半期もビットコインを保持

イーロン・マスク氏率いる「Tesla」2024年第1四半期もビットコインを保持

Flare基盤のDeFi・DEX「BlazeSwap」とは?機能・使い方などを解説

Flare基盤のDeFi・DEX「BlazeSwap」とは?機能・使い方などを解説

メタマスク「エアドロップ受取資格の一括確認&請求機能」を追加

メタマスク「エアドロップ受取資格の一括確認&請求機能」を追加

自動損益計算のクリプタクト「GESO Verse」と「DM2 Verse」に対応

自動損益計算のクリプタクト「GESO Verse」と「DM2 Verse」に対応

Web3ドメイン提供するD3社「Shibarium上でのSHIB・BONE決済」に対応

Web3ドメイン提供するD3社「Shibarium上でのSHIB・BONE決済」に対応

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

DEX(分散型取引所)とは?特徴・使い方・注意点などをわかりやすく解説

DEX(分散型取引所)とは?特徴・使い方・注意点などをわかりやすく解説

Flare基盤のDeFi・DEX「BlazeSwap」とは?機能・使い方などを解説

Flare基盤のDeFi・DEX「BlazeSwap」とは?機能・使い方などを解説

ビットコイン「第4回目の半減期」完了|価格への影響や仕組みをわかりやすく解説

ビットコイン「第4回目の半減期」完了|価格への影響や仕組みをわかりやすく解説

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

人気のタグから探す