ビットコインが金融革命を起こす可能性|BlackRock CEOがBTC・ETFについてコメント
BTCは金をデジタル化する国際的な資産
世界最大の資産運用会社BlackRock(ブラック・ロック)のCEOであるラリー・フィンク氏は2023年7月5日に、FOXビジネスの番組に出演した際に「ビットコインは金をデジタル化する役割を担う、国際的な資産である」との考えを語りました。
ラリー・フィンク氏は2017年に『ビットコインはマネーロンダリングの指標である』と批判的な意見を語っていましたが、今回はビットコインに対して肯定的に意見が語られています。
同氏は自身が仮想通貨に批判的だった理由について「初期の頃は違法行為などで頻繁に使用されていた」と指摘していますが、それに続ける形で現在の仮想通貨はアクセスしやすい資産になっているとも語っています。
ビットコインを"デジタルゴールド"だと語る同氏は、BTCがインフレや特定通貨の価格下落に対するヘッジ手段として機能する可能性があることを説明しており、『ビットコインは国際的な資産で、特定の通貨に基づいていないため、代替通貨として扱うことができる』と語っています。
#Bitcoin is an International Asset. - Larry Fink, BlackRock CEO pic.twitter.com/WIVKITXYPj
— Michael Saylor⚡️ (@saylor) July 5, 2023
ビットコインは国際的な資産である
- Larry Fink, BlackRock CEO
ビットコイン現物ETFについてもコメント
ブラックロックは現在、米国証券取引委員会(SEC)にビットコイン現物ETFである「iShares Bitcoin Trust」を申請しており、最近では監視共有協定のパートナーとして「Coinbase」の名前を明記した申請書類を再提出したことも報告されています。
今回の番組では「ブラックロックはETF申請で575件の承認を獲得していて、非承認だったのはわずか1件である」ということも報告されており、現在注目を集めている現物ビットコインETFに関する質問も行われています。
ラリー・フィンク氏は申請の詳細については語ることができないとしながらも「規制当局と緊密に協力しながら問題解決に取り組んでいきたい」との考えを語っており、ETFが投資信託業界にとって大きな革命であったことを説明しています。
同氏は「より多くの資産や証券をトークン化することができれば、ビットコインは再び金融に革命を起こす可能性がある」とも語っており、現在の仮想通貨のスプレッドが高額であることを指摘して、暗号資産をより簡単なものにして民主化し、投資家にとってより安価なものにしたいとの考えを語っています。
ビットコインに対するラリー・フィンク氏の肯定的な発言は、仮想通貨にもプラスの影響を与える可能性があると期待されており、停滞していたBTC価格は本日6日から徐々に回復、18時前には大幅上昇して、記事執筆時点では「1BTC=31,500ドル(約450万円)」まで上昇しています。
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