現物ビットコインETF承認後にBTC価格急落|考えられる理由は?

by BITTIMES

BTC価格が41,500ドル付近まで下落

ビットコイン(BTC)の価格は現物ビットコインETFの上場承認後に49,000ドル(約710万円)付近まで上昇したものの、2024年1月13日には一時的に41,500ドル(約600万円)付近まで下落しました。

現物ビットコインETFの承認がBTC価格に与える影響については様々な意見が出ており、承認直後の高騰・急落を予想する意見が多数あがっていたものの、実際の承認直後に大きな価格変動は見られず、11日の23時50分頃に49,000ドル付近まで上昇した後、13日7時20分頃に41,500ドル付近まで下落する形となりました。

2023年12月31日〜2024年1月13日 BTC/USDの1時間足チャート(画像:TradingView)2023年12月31日〜2024年1月13日 BTC/USDの1時間足チャート(画像:TradingView)

今回の価格下落の理由については複数の意見が出ていますので、以下ではそれら複数の下落理由についてご紹介します。

ETF承認による事実売り

投資の世界には「噂で買って事実で売れ」という格言がありますが、今回のビットコイン下落についても「現物ETF承認による事実売りが発生した」と指摘する意見が多数出ています。

現物ビットコインETFの承認を予想する意見や記事は昨年末から非常に多く見られていたため、承認前にビットコインを購入していた投資家たちが、実際の承認を発表を受けて保有していたBTCを利確売りした可能性があると考えられています。

また、ETF承認後もBTC価格は短期的な上昇・下落を繰り返していましたが、47,000ドルの突破には複数回失敗しており、49,000ドルの突破にも失敗したため、一連の値動きを受けた投資家の警戒感が高まり、多くのBTCが13日に売られることになった可能性があるとも見られています。

GBTCの償還開始による影響

一部の投資家やトレーダーからは「Grayscaleが提供するGBTCの償還開始によって、GBTC保有者がGBTC株を売却しているため、この動きがBTC価格下落に繋がっている」と指摘する意見も出ています。

Xで74万人以上のフォロワーを有するラン・ヌーナー氏もこのことを指摘しており、『GBTCは250億ドル相当以上のBTCを保有しているため、20%しか償還されなかったとしても、市場での売却額は50億ドルになる』と語っています。

人々がGBTC株を投げ売りしているため、ビットコイン価格も急落している。

GBTCは250億ドル相当以上のビットコインを保有していたが、売却の選択肢がないまま何年もロックされていた。償還オプションが開かれたことによって人々が撤退し始めたため、ビットコインを市場で売却しなければならない。

250億ドルという規模は深刻で、仮に20%しか償還されなかったとしても、市場での売却額は50億ドルになる。

問題となるのはETFプロバイダーがこれだけの需要に迅速に対応できるかどうかだ。

しばらくの間は売り圧力がかかるかもしれないが、幸いにも市場は売り込まれていない。これは主にビットコインの話であり、アルトコインの話ではない。

半減期に向けたBTCマイナーの売り

ビットコイン価格下落の別の理由としては「2024年4月頃に予定されている半減期に向けて、マイナーが保有BTCを売却したのではないか」と指摘する意見も出ています。

半減期とは、ビットコインのマイニングで得られる報酬額が半分になるタイミングのことであり、次の半減期は約100日後となる2024年4月22日頃に訪れると予想されています。

本日13日には「10億ドル相当のBTCが取引所に送金され、BTCマイナーの流出額が6年ぶりの高水準に達した」ということも報告されているため、マイナーの売りがBTC価格に影響を与えている可能性があるとも考えられています。

NEW:10億ドル相当のビットコインが取引所に送金され、ビットコインマイナーの流出額が6年ぶりの高水準に達した👀

現物BTCからETFへの資金移動

Xで68万人以上のフォロワーを持つ著名アナリストのミカエル・ヴァン・デ・ポッペ氏は「今回のBTC下落は、現物BTCからETFへと乗り換える人々による短期的な売り圧力だと考えられる」と語っています。

同氏はこの動きは非常に重要であると述べており、長期的にはビットコイン価格を20万ドル(約2,900万円)まで押し上げることになると説明した上で、今回の下落を底値買いのチャンスと捉えています。

ビットコインETFの影響でビットコイン価格は48,000ドルから下落しています。

これは悪いことでしょうか?いいえ。

この下落は、現物ビットコインからETFへと乗り換える関係者からの短期的な売り圧力です。

これは非常に重要で、長期的にはビットコイン価格を200,000ドル以上に押し上げることになると予想されます。

底値買いのチャンスと考えられます。

ビットコイン価格は急落したものの、長期的には過去最高値を更新すると予想する意見が多く、これまでにも「ビットコインの1,000万円超え」を予想する意見が非常に多く語られています。

>>価格予想に関する記事はこちら

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