【Cardano/ADA】Goguen期の「ロードマップ」公開|ERC-20コンバーターなどの紹介も
カルダノ(Cardano/ADA)の開発を担当している「IOHK」は2020年10月29日に公開したYouTube動画の中で、スマートコントラクトなどの面で重要な役割を担う開発段階「Goguen(ゴーグエン)」のロードマップを公開し、「ERC-20コンバーター」や「Marlowe Playground」などといった複数の新製品について紹介を行いました。
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「Goguen期の開発ロードマップ」公開
カルダノ(Cardano/ADA)の開発を担当している「IOHK」は2020年10月29日にYouTube上で公開した「10月のマンスリーアップデート動画」の中で、Goguen(ゴーグエン)と呼ばれているカルダノ開発段階の予定表を公開しました。
Goguen(ゴーグエン)期の開発ロードマップ(画像:IOHK)
Goguen(ゴーグエン)はイーサリアム(Ethereum/ETH)などのブロックチェーン技術に搭載されている"契約条件の締結や履行をプログラムによって自動的に実行する仕組み"である「スマートコントラクト」をカルダノに導入することなどで重要な役割を担う開発段階となっています。
現在カルダノは"Cardanoネットワークの分散化"に向けたステップである「Shelley(シェリー)」の時代に突入しているため、ステーキングなどの仕組みを通じて"完全に分散化されたネットワーク"の実現に向けた作業が進められていますが、ゴーグエン期における開発作業が完了すると「分散型アプリケーション(DApps)の開発」や「ネイティブトークンの作成」などが可能になるため、Cardanoの技術活用が急速に進むことになると期待されます。
「分散型アプリケーション(DApps)」や「ブロックチェーン上では発行される独自トークン」などを扱う際には、ブロックチェーンの性能によってその利便性が大きく異なってきますが、Cardanoは従来の一般的なブロックチェーンの問題点を解決するために高性能な仕組みを1から構築しているため、Cardanoブロックチェーン上にDAppsやトークンが移行されればより快適な環境でそれらを扱うことができるようになると予想されます。
既存トークンを移植できる「ERC-20コンバーター」
Goguen(ゴーグエン)期の開発が進むことによって、開発者や企業などはカルダノブロックチェーン上で「独自トークン」を作成・発行することができるようになりますが、Cardano開発チームは"既にトークンを発行している企業"などのために『ERC-20コンバーター』も作成しています。
「ERC-20コンバーター」を使用すると、既に発行されている「ERC20トークン」をカルダノのネイティブトークンに変換することができるため、Ethereumのブロックチェーン上でトークンを発行している企業や開発者は簡単にCardanoブロックチェーンへと移行することができるようになります。
今回公開された動画の中では、イーサリアム関連のトークンを保管することができる人気のウォレット「MetaMask(メタマスク)」内に保管されている「シンギュラリティネット(SingularityNET/AGI)」のAGIトークンをCardanoブロックチェーン上のトークンに変換するデモが公開されています。
「ERC-20コンバーター」を使用すると、ERC20トークンだけでなく「Non Fungible Token(NFT)」や「セキュリティトークン」などもカルダノに移植することができるようになると伝えられているため、将来的には既に認知されている様々なトークンがカルダノブロックチェーンに移植される可能性があると予想されます。
なお、カルダノのネイティブトークンの機能は2020年12月頃〜2021年2月頃までテストネット上でテストが行われた後に、Goguenのメインネットで利用可能になる予定だと伝えられています。
「Marlowe Playground」アルファ版公開
IOHKチームは、プログラマー以外の人々がカルダノブロックチェーン上で金融アプリケーション用スマートコントラクトを構築できるようにするためのアプリケーション構築プラットフォーム「Marlowe Playground(マーロウプレイグラウンド)」のアルファ版が公開されたことも報告しています。
Marlowe Playground(マーロウプレイグラウンド)は、プログラミングの経験をほどんど有していない方でも利用できる設計になっているとのことで『ほとんどの人がCardanoブロックチェーンで金融スマートコントラクトを構築してテストすることができる』と報じられています。
Marlowe(マーロウ)が正式にリリースされれば、金融分野の専門家がプログラミングの専門的なスキル無しでアプリケーション開発に携わることができるようになるため、優れたアプリケーションの開発が促進されると期待されます。
IOHKが公開した「10月のマンスリーアップデート動画」の詳細は以下の動画で確認することができます。
>>「Marlowe Playground」アルファ版はこちら
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