米国の大手暗号資産投資会社「Galaxy Digital(ギャラクシー・デジタル)」は2021年5月5日に、仮想通貨カストディ大手である「BitGo(ビットゴー)」の買収交渉が合意に達したことを発表しました。ビットゴーの買収額は12億ドル(約1,300億円)とされています。
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Galaxy Digital:12億ドルで「BitGo」買収へ
Michael Novogratz(マイケル・ノヴォグラッツ)氏が率いる大手暗号資産投資会社「Galaxy Digital(ギャラクシー・デジタル)」は2021年5月5日に、仮想通貨カストディ大手である「BitGo(ビットゴー)」の買収交渉が合意に達したことを発表しました。
BitGo(ビットゴー)は2013年に創設された米国企業であり、世界50カ国以上にまたがる150以上の暗号資産取引所・400以上の機関投資家向けに仮想通貨の保管サービス・セキュリティソリューションを提供、ドル換算で400億ドル(約4.3兆円)以上に相当する400種類以上の暗号資産を保管していると報告されています。
なお、日本では暗号資産取引所「楽天ウォレット」やLINE傘下の「LVC」などがビットゴーのサービスを利用しています。
ビットゴーの買収額は12億ドル(約1,300億円)となっており、BitGoの株主は「ギャラクシー・デジタルが新たに発行する普通株式3,380万株」と「現金2億6,500万ドル(約287億円)」を取得することになると報告されています。
なお、この取引は「Galaxy Digital」と「BitGo」両方の取締役会によって承認されており、買収は2021年第4四半期に完了する予定だとされています。また、BitGoのCEOであるMike Belshe氏はGalaxy Digitalの副最高経営責任者に就任する予定となっています。
マイケル・ノヴォグラッツ氏は今回の買収について『BitGoを買収することによって、Galaxy Digitalは企業や機関投資家にワンストップ・サービスを提供することが可能になる』とコメントしています。
なお、昨年10月に『BitGoの買収に向けた交渉を進めている』ということが報じられ、その後12月に『買収金額など巡ってBitGoの買収を断念した』ということが報じられていた「PayPal(ペイパル)」は、今年3月にイスラエルのカストディ企業「Curv(カーブ)」をを買収することで合意に達したと発表しています。