イタリアの証券規制当局である「イタリア国家証券委員会(CONSOB)」は2021年7月15日に、暗号資産取引所「BINANCE(バイナンス)」について一般投資家向けに警告を行いました。BINANCEについては既に複数の国の規制当局が『BINANCEは我が国で営業許可を受けていない』といった内容の警告を発していますが、イタリア国家証券委員会も同様の警告を行なっています。
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「サービス利用には細心の注意が必要」と警告
イタリア国家証券委員会(CONSOB)は2021年7月15日に、グローバルに仮想通貨取引サービスを提供している大手暗号資産取引所「BINANCE(バイナンス)」について一般投資家向けに警告を行いました。
公式発表の中では『BINANCEは”Binance.com”というイタリア語にも対応していたウェブサイトで仮想通貨関連のデリバティブ商品やストックトークンと呼ばれる商品を提供しているが、Binance Groupに関連する企業はイタリア国内で投資サービスを提供することや活動することを許可されていない』といった説明が行われています。
今回の発表はBINANCEではなく投資家に対して発せられた警告ではあるものの、イタリア国家証券委員会は『BINANCEはイタリア国内での活動を許可されていないサービスであるため、同社サービスを利用する投資家は細心の注意を払う必要がある』と投資家に警告しています。
また、イタリア国家証券委員会は「暗号資産投資自体にリスクがあること」も警告しており、『いずれにせよ、暗号資産に関連する商品の取引は、複雑さ、価格変動率の高さ、誤動作、サイバー攻撃などといったすぐには認識できないリスクをもたらす可能性があるため、投資家はそれらのリスクを認識する必要がある』とも説明が行われています。
BINANCEに関する警告はここ数週間で様々な国の規制当局から発せられており、最近では「日本・タイ・ケイマン諸島・ポーランド」などの規制当局が警告を発しています。