Google(グーグル)が暗号資産を含めた金融関連サービスの拡大に向けて「PayPal(ペイパル)」の元幹部であるArnold Goldberg氏を決済部門責任者として採用したことが「Bloomberg」の報道で明らかになりました。Googleは既にデジタルカードで暗号資産を保管できるようにするために「BitPay」や「Coinbase」と提携しているとのことで、同社はこれらの提携関係をさらに先へと進めていくことを計画しているとも伝えられています。
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PayPal元幹部を決済部門責任者として採用
Google(グーグル)が暗号資産を含めた金融関連サービスの拡大に向けた取り組みを進めていることが「Bloomberg」の報道で明らかになりました。Googleは「PayPal(ペイパル)」の元幹部であるArnold Goldberg氏を決済部門の責任者として採用したとのことで、同社のコマース部門トップであるBill Ready氏は『この動きは暗号資産を含む幅広い金融サービスと提携するための戦略の一環である』と語ったと報じられています。
Bill Ready氏によると、Googleは「特定のパートナーだけでなく、消費者金融業界全体を繋ぐ組織になりたい」と考えているとのことで、『過去の取り組みでは知らず知らずのうちにそのような領域に足を踏み入れてしまうこともあったが、私たちは銀行ではなく、銀行になるつもりもない』と語ったとされています。
Googleは検索やショッピングサービスの中により多くの決済機能を追加するための取り組みを進めているとのことで、Bill Ready氏はこの取り組みについて『私たちは繋がりを作る手助けをしたいと考えている』と説明しています。
「需要が変化すればGoogleも対応していく」と説明
Bill Ready氏によると、Googleは「デジタルチケット・航空券・ワクチンパスポートなどをまとめて管理できる包括的なデジタルウォレット」を提供することに力を入れているとのことで、仮想通貨業界では「これらの取り組みの一環として暗号資産もサポートされるようになれば、Googleのユーザー基盤拡大につながるとともに、仮想通貨業界のさらなる発展にもつながる」と期待が高まっています。
Googleは現時点で暗号資産関連サービスを直接的に提供してはいないものの、Gemini・Coinbase・Krakenなどの暗号資産取引所では「Google Pay」を用いた仮想通貨の購入が可能となっており、昨年3月・10月には「Coinbase」や「Bakkt」の仮想通貨対応デビットカードがGoogle Payに追加できるようになったことなども報告されています。
報道によると、Googleは既にデジタルカードで暗号資産を保管できるようにするために「BitPay」や「Coinbase」と提携しており、これらの提携関係をさらに先へと進めていくことも計画しているとのことで、Ready氏は『暗号資産は私たちが特に注目しているものの1つである。ユーザーや販売店の需要が変化すれば、私たちもそれに合わせて進化していくことになるでしょう』と語ったとも報じられています。