暗号資産取引所「FTX Japan」は2022年8月25日に、イーサリアム(Ethereum/ETH)の大型アップグレード「The Merge(マージ)」と、それによって誕生する可能性のある「Ethereum PoW(ETHPoW)」への対応方針を発表しました。
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マージ前の取引停止予定はなし
FTX Japanは2022年8月25日に、イーサリアムの大型アップグレード「The Merge(マージ)」と、それによって誕生する可能性のある「Ethereum PoW(ETHPoW)」への対応方針を発表しました。
The Merge(マージ)は、イーサリアムで採用されているコンセンサスアルゴリズム(取引承認・合意形成の仕組み)を「プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work/PoW)」から「プルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake/PoS)」へと移行する大型アップグレードであり、2022年9月10日〜20日頃にアップデートが実施される予定となっています。
この大型アップデートによって現在のETHは「ETH PoS」と「ETH PoW」に分裂する可能性がありますが、FTX Japanは『The Mergeの前に取引停止をしたりする予定はなく、ユーザーが問題なく取引ができるようサポートを実施、FTX JapanにおけるETH-PERPについては、ETH PoSの価格を参照する』と説明しています。
また、The Mergeのタイミングでハードフォークが発生して「ETH PoS」と「ETH PoW」に分裂した場合には、分岐したコインのリスク評価を実施して、そのコインを取扱う場合は上場申請を行なった上で、ユーザーのETH保有量を記録する「スナップショット」を実施、スナップショット時の現物ETH保有量に応じた新通貨の付与を検討すると報告されています。
ただし、分岐で発生したコインを取り扱わない場合には、そのコインの付与も実施しない方針だと説明されています。なお、FTX Japan内のティッカー「ETH」はマージ後は「ETH PoS」を参照するとのことです。