米連邦捜査局(FBI)は2023年1月23日に、Harmony(ハーモニー)のブロックチェーンブリッジ「Horizon Bridge」で2022年6月に発生した1億ドル規模のハッキング事件に、北朝鮮のハッカー集団である「Lazarus Group」と「APT38」が関与していることを確認したと発表しました。
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ハッカー集団「Lazarus Group」と「APT38」が関与
米連邦捜査局(FBI)は2023年1月23日に、Harmony(ハーモニー)のブロックチェーンブリッジ「Horizon Bridge」で2022年6月に発生した1億ドル規模のハッキング事件に、北朝鮮のハッカー集団である「Lazarus Group」と「APT38」が関与していることを確認したと発表しました。
Horizon Bridge(ホライゾン・ブリッジ)はL1ブロックチェーンであるハーモニー(Harmony/ONE)上に構築されているトークンブリッジプロトコルであり、2022年6月23日にハッキング事件が発生、当時の価格換算で1億ドルに相当する複数種類の仮想通貨が流出していました。
このハッキング事件については以前から「北朝鮮のハッカー集団の関与」が疑われていましたが、今回はFBIから正式に『北朝鮮に関連するサイバーアクターであるLazarus GroupとAPT38が関与していることを確認することができた』との発表が行われています。
FBIは今回の発表の中で『北朝鮮のハッカーは2023年1月13日に、プライバシープロトコルであるRAILGUNを使用して2022年6月の強盗事件で盗まれた6,000万ドル相当以上のイーサリアム(ETH)を洗浄した。この盗まれたイーサリアムの一部は、その後複数の仮想通貨サービスプロバイダーに送られ、ビットコイン(BTC)に変換された』とも報告しています。
なお、この資金の一部は一部の仮想資産サービスプロバイダーと連携して凍結されたとのことで、残りのビットコインは以下のアドレスに移動されたとも報告されています。
- 1BK769SseNefb6fe9QuFEi8W4KGbtP8gi3
- 15FcqYRbwh2JsRUyBjvZ4jJ2XAD3pycGch
- 1HwSof6jnbMFpfrRRa2jvydYdopkGB4Sn
- 15emeZ7buVegqhYh9PekH7cwFEJceVNpS
- 3MSbCJCYtx5sj1nkzD4AMEhhvvviXBc8XJ
- 17Z79rZpkk8kUiJseg5aELwYKaoLnirMUn
- bc1qp2vntdedxw4xwtyd4y3gc2t9ufk6pwz2ga4ge
- 3P9WebHkiDxCi8LDXiRQp8atNEagcQeRA3
- 37fnBxofDeph2fpBZxZKypNkwdXAt9nT6F
- 185NxhFAmKZrdwn9rVga3kqbvDP4FkbTNw
- 12283Cq1pJ3f1gXwqi6K3bRf5LZb8Bkm6g
また、FBIは「関連機関と連携しながら北朝鮮の弾道ミサイルと大量破壊兵器プログラムの支援に使われる仮想通貨の窃盗とロンダリングを特定し、妨害し続けている」とも述べており、『FBIは今後も北朝鮮がサイバー犯罪や仮想通貨窃盗などの不正な活動を行って政権に利益をもたらしていることを明らかにし、それに対処していく』とも説明しています。