米財務省:仮想通貨ミキシングサービス「Blender.io」に制裁措置
米財務省外国資産管理局(OFAC)は2022年5月6日に、複数のアドレスを混雑させることによって暗号資産の送金元の特定を困難にするミキシングサービス「Blender.io」に対して制裁措置を発動したことを発表しました。同サービスは北朝鮮のハッカーグループ「ラザルス」の資金洗浄などに使用されていたと指摘されています。
こちらから読む:Google、Web3.0専門チーム設立へ「暗号資産」関連ニュース
「北朝鮮ハッカーの資金洗浄に悪用されていた」と指摘
米国の財務省外国資産管理局(OFAC)は2022年5月6日に、複数のアドレスを混雑させることによって暗号資産の送金元の特定を困難にするミキシングサービス「Blender.io」に対して制裁措置を発動したことを発表しました。
暗号資産のミキシングサービスは既に複数提供されており、それらのミキシングサービスは"プライバシー保護"を目的として使用されていますが、一部ではハッキングなどで不正に入手した暗号資産の追跡を困難にするために使用されているため、業界では以前からそのような悪用が問題視されていました。
今回制裁措置が発令された「Blender.io」は、北朝鮮のハッカーグループ「Lazarus(ラザルス)」が人気のNFTゲーム「Axie Infinity」から盗んだ暗号資産を資金洗浄するために使用していたとのことで、米財務省外国資産管理局は『Blenderは2,050万ドル(約27億円)を超える違法な収益の処理に使用された』と指摘しています。
また今回の発表では、Blenderが「Trickbot・Conti・Ryuk・Sodinokibi・Gandcrab」などといったロシアに関連するランサムウェアグループの資金洗浄にも利用されていたことが報告されており、テロ・金融情報担当財務次官であるブライアン・ネルソン氏は、今回の制裁措置について次のようにコメントしています。
米財務省は本日初めて仮想通貨ミキサーに制裁措置を取ることになりました。不正な取引を支援する仮想通貨ミキサーは、米国の国家安全保障上の利益に対する脅威となります。我々は北朝鮮による不正な金融活動に対して行動を起こしており、国家が後援する窃盗やその資金洗浄を可能にするものを許すつもりはありません。
今回の制裁措置によって、米国内にある「Blender.io」のすべての財産および財産に対する権利は凍結されると報告されており、米国人あるいは米国内における「Blender.io」の利益や財産に関わる全ての取引はOFACが許可しない限り禁止されることになるとも説明されています。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
関連のある仮想通貨ニュース
2024年秋に「JOCトークンのIEO」Japan Open Chain、審査完了の報告
XRP価格=1万円到達は可能か?「72.4%」がYESと回答【世論調査結果報告】
仮想通貨を盗む「承認フィッシング詐欺」オーストラリア連邦警察が注意喚起
【重要】ディーカレット:暗号資産の「レバレッジ取引サービス」終了へ
BLOCKCHAIN.COM:仮想通貨取引所で「トルコリラ」をサポート
LINE「LINK Rewards Program」提供開始|LINKリワードが貰えるキャンペーンも開催
注目度の高い仮想通貨ニュース
仮想通貨ニュース | 新着記事一覧