ビットコイン(BTC)を国の法定通貨の1つとして採用していることでも知られるエルサルバドルは、ビットコインとLightning Network(ライトニングネットワーク)のエリート開発者を養成する大学制度を活用した教育プログラムとなる「CUBO+」を開始したと報告されています。
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BTC・Lightning関連のエリート開発者を養成
エルサルバドルはビットコイン(BTC)とLightning Network(ライトニングネットワーク)の開発者を養成することを目的とした教育プログラムとなる「CUBO+」を開始したと伝えられています。
「Bitcoin Magazine」の報道によると、CUBO+はエルサルバドルの大学制度を通じてビットコインやライトニングネットワークに関する優れた開発者を養成することを目指す6ヶ月間の教育プログラムであるとのことで、最初のプログラムは2023年5月に開始、エルサルバドルの大学の優秀な学生の中から絞り込まれた25歳以下の少人数の学生が参加する予定だと報告されています。
「CUBO+」に参加する最初のグループには、エルサルバドルにあるドン・ボスコ大学の学生たちが参加することになるとのことで、この学生たちは「Tether」と「Fulgur Ventures」が出資する「第1回Plan B Fellowship」に出場する予定とも報告されています。
この教育プログラムに参加する学生たちは、近日中に発表されるビットコイン業界の優秀な人物から指導を受けることが可能で、授業はビットコインに特化したハイレベルな技術開発から「Holepunch、Nostr、Web5」などといった分散型技術まで、様々なテーマで授業が行われる予定となっています。
オンライン&対面で様々な教育活動を実施
このプログラムには民間資金が投入されるとのことで、「Plan B Fellowship」の資格を持つ学生には受講費用を賄うための奨学金も支給、最初の2ヶ月間はオンラインで授業を実施して、その後の2週間はサンサルバドルで1日集中講座を行う対面式のブートキャンプを実施、残りの数ヶ月はビットコイン業界の著名人とオンラインメンターシップが行われる予定だと伝えられています。
コースを修了した学生にはビットコイン業界で活躍するための様々な選択肢が与えられる予定で、「評判の高いビットコイン企業で正社員として働く」という選択肢の他、「起業の機会」や「継続的な教育」も用意されています。
Bitcoin Magazineによると、この教育プログラムは「ハイレベルなビットコイン教育のためのオープンソース標準」として他の人々が利用できる枠組みとなるよう設計されており、教育分野の専門家がコースの設計に参加、他国が従うべき標準となることが約束されているとも報じられています。
ビットコインのような仮想通貨はこの数年間で急速に成長して普及してきていますが、今後もビットコインが成長・発展を続けるためには、ビットコイン関連のソリューションやサービスを開発する開発者が必要となるため、現在は世界中の複数の国で暗号資産・ブロックチェーン関連の教育活動が行われています。
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