FlareNetwork(フレアネットワーク)のネイティブトークンであるFLRトークンを保有している人は「ラップ&デリゲート」と呼ばれる作業を行うことによって「FTSO報酬」と「FlareDrop」という2つの報酬を獲得することができます。
この記事では、自分が保有しているFLRトークンをより効率的に運用したい方向けに「FLRトークンをラップ&デリゲートで運用する方法」について、画像付きでわかりやすく解説します。
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Flare(FLR)のラップ&デリゲートとは?
フレアネットワーク(FlareNetwork/FLR)のラップ&デリゲートとは、FLRトークンをWrapped Flare(WFLR)というトークンに変換して、Flare Time Series Oracle(FTSO)プロバイダーにWFLRを委任することを指します。
ラップ&デリゲートの作業を行うと、委任したWFLRの数量に応じて3.5日ごとに「FTSO報酬」を受け取ることが可能で、2026年1月30日までの期間は30日に1回のペースで「FlareDrop」というエアドロップ報酬も受け取ることができます。
FlareDropとは、WFLR保有者に毎月配布されるエアドロップ報酬のことで、2023年3月17日〜2026年1月30日までの期間に毎月1回のペースでWFLRが無料配布されています。
FTSO報酬とFlareDrop報酬の数量は「自分が保有・委任しているWFLRの数量」に応じて変化する仕組みで、WFLRを多く保有しているほど多くの報酬を得ることができます。
なお、FLRのラップ&デリゲートにはロック期間がないため、FLRを売却したくなった場合はいつでも委任解除してWFLRをFLRに交換し、外部送金して売却することができます(※途中で委任解除・アンラップを行うと、その期間の報酬は得られない可能性があります)。
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ラップ&デリゲート報酬の年利は?
Flare(FLR)のラップ&デリゲートで獲得できる報酬の量は、委任するFTSOプロバイダーや委任者数などの状況によって変化するため、正確な年利を示すことはできません。
しかし「Flare.space」というFTSOプロバイダーが無料で提供している「Distribution Simulator」というサービスを利用すれば『〇〇WFLRを委任した場合には〇〇までに〇〇くらいの報酬を獲得できる』という概算を確認することができます。
このサービスは「ウォレット接続/アドレス入力/委任数量入力」などの中から好きな方法で利用することが可能で「FTSO報酬額・FlareDrop報酬額・報酬獲得で保有量がどれくらい増えるか」などのデータを確認できるようになっています。
なお、筆者は2024年4月末時点で37,128 WFLRを委任していましたが、2024年5月には合計1,621 WFLRの報酬を獲得できていました(この報酬にはFTSO報酬とFlareDrop報酬の両方が含まれます)。
単純にこの報酬が12ヶ月間続いたと考えると、年利52%ほどの報酬が得られるということになります。
また、上記画像にある10,000 WFLRで運用スタートした場合の例では、約1年後に保有額が14,553 WFLRとなっていますので、この場合は年利45%ということになります。
FLRをラップ&デリゲートする方法
FLRトークンをラップ&デリゲートして報酬を獲得するまでの大まかな流れは以下の通りです。
- 仮想通貨取引所でFLRを購入
- FLRを自己管理型ウォレットに移動
- ウォレットを操作してFLRをWFLRに交換
- FTSOプロバイダーを選んでデリゲート(委任)
- 報酬の自動請求機能を有効にする
- 各種報酬が自動請求されて報酬を獲得できる
ラップ&デリゲートの作業は複数の方法で行うことができますが「Bifrost Wallet」というウォレットアプリを利用すれば「WFLRへの交換・委任・報酬の自動請求」という一連の作業を簡単に行うことができるため、今回はこのウォレットを用いたラップ&デリゲート方法をご紹介します。
Bifrost Walletは、iOS・Androidの両方に対応していて「こちらの公式サイト」からダウンロードすることができるようになっています(※偽アプリ・詐欺アプリなどにはご注意ください)。
仮想通貨取引所でFLRトークンを購入
FLRのラップ&デリゲートを行うためには、最初に仮想通貨取引所でFLRトークンを購入する必要があります。
FLRトークンは日本国内の仮想通貨取引所にも上場しているため、自分が好きな取引所でFLRトークンを購入しましょう。
なお、取引所によっては「FLRトークンを売買することはできるが、外部に送金することはできない」というケースもあるため、FLRトークンを購入する場合には外部送金が可能かどうかも事前に確認しておくようにしましょう。
FLRを売買できるおすすめの取引所
FLRを自己管理型ウォレットに送金
仮想通貨取引所でFLRトークンを購入したら、そのFLRトークンを自分のウォレットに送金します。
Bifrost Walletを利用する場合は、以下の手順で自分のウォレットアドレスを確認することができますので、そのウォレットアドレスにFLRトークンを送金しましょう。
- ウォレットアプリを起動して「Flare」をタップ
- Flareの画面で「RECEIVE」をタップ
- 自分のウォレットアドレスとQRコードが表示される
- 「Tap to copy address」をタップすればアドレスのコピーが可能
FLRをWFLRに交換する(ラップ)
FLRトークンを自分のウォレットに移動させたら、FLRをWFLRに交換する「ラップ」の作業を行います。
Bifrost Walletを利用する場合は、以下の手順でラップ(Wrap)を行うことが可能です。FLRをWFLRを交換する際には、手数料の支払いなど万が一の場合に備えて少額のFLRを残しておくようにしましょう。
- ウォレットのホーム画面で「Flare」をタップ
- RECEIVEの右にある「・・・」をタップ
- 表示された中から「Wrap」をタップ
- 交換数量を入力して「CONTINUE」をタップ
- 交換内容に問題がなければ「CONFIRM」をタップ
- FLRからWFLRへの交換(ラップ)が完了
FTSOプロバイダーを選んでデリゲート
WFLRへの交換が完了すると、ウォレットのトップページに「Wrapped Flare(WFLR)」の項目が表示されるようになります。
Wrapped Flare(WFLR)の欄に交換したWFLRの残高が表示されたら、以下の手順でFTSOプロバイダーを選んでデリゲートの作業を行いましょう。
- Wrapped Flare(WFLR)を選択
- RECEIVEの右にある「・・・」をタップ
- 表示された中から「Delegate」をタップ
- DELEGATIONの右にある「EDIT」をタップ
- 「Add Delegation」をタップ
- 好きなFTSOプロバイダーを選んでタップ
- 委任数量を%で指定して「CONTINUE」をタップ
- これでラップ&デリゲートの作業は完了です
報酬の自動請求設定(Auto Claim)
FTSOとFlareDropの報酬には請求期限が設けられているため、報酬を獲得した後は早めに請求(Claim)を行っておくことが重要ですが、Bifrost WalletではFTSO報酬とFlareDrop報酬を自動請求できる「Auto Claim」の機能も提供されています。
Auto Claim機能を利用すれば最初にラップ&デリゲートの作業を行うだけで、毎月自動で報酬を獲得することができるので、ラップ&デリゲートの作業にあわせて、Auto Claimの設定も行っておきましょう。
自動請求機能をオンにしていれば、新たに獲得したWFLRも運用資産に回されるため、時間が経つにつれてより多くの報酬を得ることができます。
Auto Claim機能を用いた報酬自動請求の設定方法は以下の通りです(※設定時に少額のネットワーク手数料がかかるので、手数料を支払えるだけのFLRを用意しておきましょう)。
- Wrapped Flare(WFLR)を選択
- RECEIVEの右にある「・・・」をタップ
- 表示された中から「Delegate」をタップ
- REWARDSの右にある「VIEW MORE」をタップ
- 「Bifrost Claim Bot」のボタンをオンにする
- 「CONFIRM」をタップして取引を承認(手数料あり)
- チェックマークが表示されたら設定完了
委任先を選ぶ際のポイント
委任先は1つのウォレットにつき2つまで選択することができます。1つの委任先に100%委任することも、2つの委任先に50%-50%、30%-60%など好きな割合で委任することもできますので、自分の好きな方法で委任してください。
各FTSOプロバイダーのリワードレートや手数料などは「Flare FTSO Monitor」や「FlareMetrics」のサイトで公開されていますので、こちらも参考にされてみてください。
RewardRate(報酬利率)は、100FLRを委任した際に1エポック(3.5日)で得られる報酬を示しているため、この数字が大きいFTSOプロバイダーを選択すると得られる報酬も多くなります。
Fee(手数料)は、委任先のプロバイダーに徴収される手数料を示すため、この数字も重要です。基本的な手数料は20%ですが、プロバイダーによっては値下げされている場合もあるため、チェックしてみてください。
VotePower(投票力)は大きい方が有利ですが、上限が2.5%に設定されていて、この上限を超えた場合は委任者への報酬分配が減ることになるため、投票力もチェックしておくことが重要です。
仮想通貨取引所でもラップ&デリゲートは可能
日本国内で運営されている一部の暗号資産取引所では「FLRのラップ&デリゲート代行サービス」も提供されているため、自分で設定するのに自信がない場合はそのようなサービスを利用する方法もあります。
ラップ&デリゲート代行サービスは「ビットポイント」や「SBI VCトレード」で提供されていて、SBI VCトレードではFLRのステーキングサービスも提供されています。
ウォレットに送金して自分で設定する場合には誤送金などで資産を失うリスクもありますので、仮想通貨の送金などに慣れていない場合は、取引所のサービスを利用すると良いでしょう。
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ラップ&デリゲート報酬にかかる税金は?
仮想通貨の取引や運用で獲得した利益は一般的に「雑所得」として課税対象となるため、FLRトークンのラップ&デリゲートで一定以上の利益を得た場合には、確定申告を行なって税金を納める必要があります。
記事執筆時点における日本の税金の仕組みを考慮して考えると、FLRのラップ&デリゲートで「FTST報酬」と「FlareDrop報酬」を獲得した場合には「報酬獲得時のレートで換算された報酬額」が利益として課税対象になると考えられます。
これは報酬をClaim(請求)した時点で利益発生と判断されるため、獲得したWFLRを売却せずに保有し続けていたとしても、その年の利益として計算を行い、確定申告・納税する必要があります。
例えば「FLR価格が10円の時に100 WFLRのFTSO報酬を3回獲得して、12円の時に1,000 WFLRのFlareDrop報酬を獲得した」という場合には「3,000円のFTSO報酬+12,000円のFlareDrop報酬=15,000円」が利益として課税対象になるような形です。
各種報酬の獲得数量・獲得時期・価格情報などは、税金の計算を行う上でも非常に重要なものとなりますので、ウォレット内などに表示される報酬獲得履歴・トランザクション履歴などはしっかりと保存しておくようにしましょう。
税金に関する詳しい内容は仮想通貨に詳しい税理士などに相談することをおすすめします。
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ラップ&デリゲートの注意点
フレア(Flare/FLR)のラップ&デリゲートは自分でも比較的簡単に行うことが可能ですが、仮想通貨を自己管理型ウォレットで管理・運用できるだけの基本的な知識は必要となります。
また、FlareDrop報酬とFTSO報酬は一定期間以上にわたってClaim(請求)されなかった場合にバーン(焼却処分)される仕組みになっているため、自動請求機能をオンにするか、忘れずに請求することが重要です。
FLRのラップ&デリゲートを行う際に知っておくべき注意点としては以下のようなものが挙げられます。
- 自分で行う場合には保管・送金・秘密鍵管理など基本的な知識が必要になる
- 取引所によっては「FLRの売買はできるが、FLRの送受信はできない」というケースがある
- FLRをWFLRに変換する際にはガス代を支払うために少額のFLRを残す必要がある
- FlareDrop・FTSO報酬を得るためにはラップ&デリゲートされた状態を維持する必要がある
- ラップ&デリゲートしたタイミングによっては最初の報酬が得られない可能性がある
- FlareDrop報酬額を決めるスナップショット(保有量記録)のタイミングはランダム
- FlareDrop報酬は配布後67日以内にClaim(請求)する必要がある
- FTSO報酬は配布後90日以内にClaim(請求)する必要がある
- ラップ&デリゲートで獲得したWFLRも課税対象になる
おすすめのラップ&デリゲート方法
フレア(Flare/FLR)をラップ&デリゲートで増やす方法には「取引所の代行サービスを利用する方法」と「ウォレットにFLRを移動させて自分で行う方法」の2種類があります。
自分で運用する場合には送金ミスなどで資産を失ってしまう可能性もあるため、仮想通貨をウォレットに送金して自分で管理・運用する自信がない場合には「取引所のラップ&デリゲート代行サービス」がおすすめです。
仮想通貨の管理・運用などに慣れている場合は、自分で資産を管理しながら委任先などを自由に決められる「自分でラップ&デリゲートする方法」がおすすめです。
Flareでは、FLR・WFLRなどの各種トークンを他のトークンに交換できる「分散型取引所(DEX)」もリリースされていて、FlareDrops・FTSO報酬を獲得しながら追加の利回りを獲得できる「流動性ステーキング」などのサービスも登場しているため、興味のある方はそのようなサービスも利用してみてはいかがでしょうか?