ブラックロックが「フォームS-1の更新版」を提出
世界最大の資産運用会社であるBlackRock(ブラックロック)が、イーサリアム現物ETFの申請書類である「フォームS-1」の更新版を米国証券取引委員会(SEC)に提出したことが明らかになりました。
イーサリアム現物ETFについては、今月24日に「米SECがブラックロックを含む8社の19b-4申請書類を全て承認した」ということが報告されていましたが、今回はこれに続いてS-1書類の更新版が提出されています。
「19b-4」は証券取引所でETFを取引できるようにするためのルール変更の提案書類であり、「S-1」はETFの構造・投資目的・運用方法・リスク要因・手数料などの詳細情報を記載した書類となります。
これらの書類はイーサリアム現物ETFをローンチするために必要なもので、両方の書類が承認された後にイーサリアム現物ETFが正式ローンチされる予定となっています。
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早ければ6月末にもローンチされる可能性?
ブルームバーグのETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏は今回の書類提出について「いい兆しだ」とコメントしており、他の企業もすぐに更新版のS-1書類を提出するはずだと語っています。
今後はSEC側から細かい微調整の依頼が入ることになると予想されていますが、早ければ2024年6月末にはイーサリアム現物ETFがローンチされる可能性があるとのことです。
ただし、エリック・バルチュナス氏は「正式ローンチ日が2024年7月4日前後になる」という予想を維持しており、イーサリアム現物ETFが早期承認される可能性は低いとしています。
【@PhoenixTrades_】
ブラックロックが現物イーサリアムETF:S-1申請書の更新版を提出【@EricBalchunas】
いい兆しです。他の申請もすぐに続くことになるでしょう。その後、スタッフから細かい微調整のコメントがもう一度入ると思います。6月末にローンチされる可能性もありますが、私の予想は7月4日前後のままです。
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iShares Ethereum Trust(ETHA)について
BlackRock(ブラックロック)のイーサリアム現物ETFは「iShares Ethereum Trust」という名称で、NASDAQ(ナスダック)に「ETHA」というティッカーで上場する予定となっています。
iShares Ethereum Trust(ETHA)は、イーサリアム(ETH)に連動する投資信託であり、投資家がイーサリアムに間接的に投資する手段を提供することを目的としています。
これによって投資家は仮想通貨を購入・保有することなく、イーサリアムの価格変動に基づくリターンを狙うことができるようになります。
ただし、BlackRockは保有するイーサリアムをステーキングに割り当てないことを明確にしているため、ETHAで得られる収益は「ETHを直接購入・保有・運用して得られる収益」とは異なることになります。
なお、米国では「iShares Ethereum Trust」以外にも複数のイーサリアム現物ETFが申請されていて、現在は以下8種類のイーサリアム現物ETFが19b-4申請書類の承認を得ています。
ETFの名前 | 上場先 |
Grayscale Ethereum Trust | NYSE Arca |
Bitwise Ethereum ETF | NYSE Arca |
iShares Ethereum Trust | Nasdaq |
VanEck Ethereum Trust | Cboe BZX |
ARK 21Shares Ethereum ETF | Cboe BZX |
Invesco Galaxy Ethereum ETF | Cboe BZX |
Fidelity Ethereum Fund | Cboe BZX |
Franklin Ethereum ETF | Cboe BZX |
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