2025年にはSOL・XRPなど「他の仮想通貨ETF」が登場する?大手銀行アナリスト予想
BTC・ETH以外の仮想通貨ETF、2025年に承認か?
スタンダードチャータード銀行のアナリストであるジェフリー・ケンドリック氏が、米国でイーサリアム現物ETFが承認されたことを受けて「2025年には他の仮想通貨(暗号資産)のETFが承認される可能性がある」との予想を示したことが「The Block」などの報道で明らかになりました。
米国証券取引委員会(SEC)は2024年5月24日に、8社が提出していたイーサリアム現物ETFの19b-4申請書類を全て承認したため、仮想通貨業界ではイーサリアム現物ETFの正式な取引開始に期待が高まっています。
イーサリアム現物ETFの取引が開始されるためには「S-1フォーム」と呼ばれる別の書類でも承認を得る必要があるため、正式な取引開始までには数日〜数ヶ月ほどかかる可能性があるとされていますが、現在は「その他の仮想通貨のETF」にも注目が集まっています。
ケンドリック氏は2024年内に他のアルトコインのETFが実現することはないと考えているようですが、2025年にはそれが実現する可能性があるとの考えを語っています。
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仮想通貨≠証券の議論における重要な節目?
ケンドリック氏は「イーサリアム現物ETFの承認は"SECがETHを証券だと判断していないこと"を示唆している」と考えているとのことで、ETHのような他の仮想通貨も証券ではないと判断される可能性があると予想されています。
これは一部の仮想通貨がコア技術の面でイーサリアムと非常に似ているためであり、そのような理由から「技術的にETHと似ている仮想通貨をSECが証券であると主張するのは難しい」との考えが語られています。
また、同氏は「仮想通貨業界は現在、賛否両論で政治的な後ろ盾を得ているようだ」とも語っており、米国におけるこのような状況を「真の転換点」だと語っています。
SOL・XRPのETFが登場する?
ジェフリー・ケンドリック氏は、次に承認される可能性がある仮想通貨ETFの例として、ソラナ(SOL)やエックスアールピー(XRP)を挙げています。
XRPに関しては数年前から続いているRipple社との裁判でも「XRP自体は有価証券ではない」との判断が下されているため、XRPの現物ETFが承認される可能性はあると考えられます。
SOLに関しては、暗号資産取引所コインベースに対する訴訟の中で「SOL・ADA・MATICなどの仮想通貨は証券に該当する」との主張がなされていたものの、ETHが証券ではないと判断された場合には、SOLも認められる可能性があると期待されています。
最近ではその他の仮想通貨のETFを望む声も多く、シバイヌ(SHIB)のコミュニティでは「SHIB ETFの実現に向けた署名活動」なども行われているため、BTC・ETH以外の仮想通貨ETFには大きな期待が寄せられています。
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(The Block報道)