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仮想通貨決済:オンラインゲーム「フォートナイト」ストアがXMRに対応|匿名性を重視


Epic Gamesによって開発された人気のオンラインゲーム「Fortnite(フォートナイト)」のストアは、2019年1月1日から匿名性の高い仮想通貨モネロ(Monero/XMR)を決済手段として受け入れています。初めて採用された暗号通貨がビットコイン(Bitcoin/BTC)ではなかったことに注目が集まりましたが、モネロのコア開発者は、この理由として「匿名性」の問題を挙げています。

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ビットコイン(BTC)ではなくモネロ(XMR)を選択

Fortnite(フォートナイト)は「Epic Games」によって開発され、2017年にリリースされたオンラインゲームです。
・Windows
・macOS
・Nintendo Switch
・PlayStation 4
・Xbox One
・iOS
・Android
などでプレイできる「Fortnite」のゲームは世界中の人々にプレイされており、「Fortnite Battle Royale」と呼ばれるシリーズは、1年足らずで1億2500万人以上のプレイヤーを集めています。

仮想通貨モネロ(Monroe/XMR)が利用できるようになった「Fortnite」のオンラインストアでは、ブランドのTシャツ、パーカーなどのグッズを購入することができます。仮想通貨決済の導入には、スイスの仮想通貨決済プラットフォームである「Globee」の技術が利用されています。「Globee」はXMRだけなく
ビットコイン(Bitcoin/BTC)
イーサリアム(Ethereum/ETH)
ライトコイン(Litecoin/LTC)
ドージコイン(Dogecoin/DOGE)
リップル(Ripple/XRP)
などといった数多くの仮想通貨に対応していますが、「Fortnite」が受け入れている仮想通貨はモネロ(XMR)のみとなっています。

「ライトニングネットワーク」の活用を検討

決済手段として追加された仮想通貨が、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)ではなく、モネロ(XMR)であったことに対しては、複数のユーザーが疑問を抱きました。

一人のユーザーが『なぜビットコインが採用されなかったのか?』と質問したのに対して、モネロのコア開発者であるRiccardo Spagni(リカルド・スパーニャ)氏は『ビットコインには”匿名性”が欠如しているため、Fortniteはビットコインを受け入れていないが、ビットコインは”ある程度”のプライバシーを与えるために「Lightning Network(ライトニングネットワーク)」の活用を検討している』と回答しています。

さらにスパーニャ氏は『Fortniteは「ライトニングネットワーク」に非常に興味を持っているおり、それをリストに追加することを強く望んでいる』とも語っています。

2019年重要トピックの一つは「匿名仮想通貨」

昨年はFacebook(フェイスブック)のようなソーシャルメディアが個人情報を独占して”ユーザーデータを悪用している”といったことが度々問題として取り上げられていたため、現在は「プライバシー保護」という点が様々な分野で重要視されてきています。

Facebookが収集した個人情報をユーザーからの承諾なしに第三者に販売していることが明らかになった時、多くの人々が怒りを露わにしました。このような影響もあり、モネロ(Monero/XMR)やジーキャッシュ(Zcash/ZEC)などの匿名仮想通貨の需要は高まっています。

しかしながらアメリカ国土安全保障省は、2018年12月に「Zcash」と「Monero」の取引を追跡するための監視フレームワークを開発していることを発表しました。これは、マネーロンダリング(資金洗浄)や脱税、テロ資金調達などのような行為に仮想通貨が使用されないための取り組みであるで伝えられています。

昨年は仮想通貨の認知度が世界的に高まったことなどによって非常に多くのサービスが開始されましたが、その一方では仮想通貨関連の犯罪行為もより重要な問題となってきています。2019年はこのような問題への対処や適切な規制を定めることがさらに重要となってくると考えられます。